④私の彼は超新星☆グァンスひと夏のラブストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

③~
大会まであと一週間というある日
練習中にグァンスさんが波にのまれる。

「心配させたか?」って
グァンスさんは私のことを気にしてたけど
私はすご~く気になる。

こんなこと初めてだし…
帰り際、屈んで足首を触ってるとこ見ちゃったし…

その時の一瞬の険しい表情が忘れられなくて
私はソンジェさんに相談する。

…葉子ちゃんにはやっぱり話しておいた方がいいかも
そう言いながら、ソンジェさんが話してくれた話は衝撃的なものだった。

3年前の大会直前、練習中に足に大きなケガをしたこと

ずっと立ち上がることもできないほどの大ケガだったということ

それからずっと大会に出られなかったこと

…どの話もグァンスさんの大会に賭ける熱く深い想いを裏付けるもの。


そんな大切なことも知らないで

ひとりで…
好きだなんて…



夕暮れ時に浜辺をグァンスさんとふたりで歩く。手を繋いで。
話は自然と大会のことに…

絶対勝って
なんて言えない…

「自分のサーフィンを楽しんで」
そうやっと伝える。
泣いちゃいそう。

グァンスさんは私の様子がいつもと違うことにすぐに気がついたみたい。

「ケガのこと聞いたのか?」
その声はきっと私を気遣ってどこまでもやさしくて。

いつか言わなきゃって思ってたんだ
そう言いながらさっきソンジェさんが教えてくれたことを全部話してくれた。

やっとよくなって
出たくて出たくてたまらなかった大会をいざ前にすると
焦ってばかりで楽しむことができなくなってたってことまでも。
包み隠さず。


「そんな時…」

夕日を背にしてグァンスさんはふと足を止めた。
ゆっくりと目の前に立つ。
やさしく微笑む口元だけが僅かに照らされて…


「お前に出会った」


…波の音しか聞こえない

あまりにも大切すぎて
あまりにももったいなくて
私はただ次の言葉を待つ。


あんなキラキラした顔で感動した~なんて言われるとな。
ああ俺のサーフィンも誰かを感動させたのかってホント
ホント素直にうれしかった。
がんばろうと思った。
がんばれると思った。

あれからお前がずっと支えてくれたからここまで来れた。


…その声のやさしさにたまらなくなって俯くと
涙はぽつりと零れて砂浜を濡らした。

グァンスさんはそっと私の肩を抱いて
一番好きな景色なんだと岩場に沈む夕日を指す。

ここで誓わせてくれ…
そう言って。



⑤に続く☆