左手でカウンターの上のお財布と車のキーを素早く取って
右手で私の額に手をあてる…
「熱があるみたい」
そう私が言ってからのソンジェの行動は目にも止まらぬ素早さで。
「ホントだ熱がある…早く病院に行こう」
ああ、それでお財布とキー取ったのね。
「たくさん着なきゃダメだからね~」
クローゼットに上着を取りに行った私にソンジェが声をかける。
「あれ?ソンジェも着ないと…寒いよ外は」
「えっ?」
首元そんなに空いてるし…
ソンジェったら下はTシャツ一枚。それに編み目のわりとざっくりしたベージュのセーター…あの写真集のイヤホンの♡
玄関でスニーカー履いてほらっ早く早くって私を待ってるけど。
「ああ…」
小さい声でそう言ってソンジェは慌てて黒いダウンを取りに戻った。
信号待ちで
助手席の私をちらりと見る。
ふふ…って。笑ってるの?
「葉子のせいだ…」
「ん?なにが~?」
ソンジェの肩にもたれてこめかみをスリスリして。
だってここが痛いんだもん…
腕が伸びてソンジェの大きな手のひらが私の肩を包んだ。
「葉子のせいで上着着るの忘れた…」
「そうなの?」
スリスリ …
「そうだよ…」
体を屈めて、スリスリしているこめかみにソンジェは自分の冷たい左頬をあてる。
「あ"~やっぱり熱がある」
その頬にも私はスリスリ…
ソンジェからもスリスリ返し…
スリスリ スリスリ…
あっ信号変わっちゃったねって前指差して
ソンジェは前を向いて。
私のこめかみは
今度はソンジェの膝へと場所を移した。
END
昨日の朝、久しぶりに発熱して
病院に行ってから出勤…
検査をしてインフルエンザじゃないということがわかってホッとした~
だって休めないもんT_T
ホント、何年ぶりだろ…
もう
ソンジェのせいとしか思えない!!
で、こんなソンジェがいるという妄想(*^^*)
病院くらい連れて行ってくれないと~
自力で行ったけど~
ねっ♪