⑥(終)私の彼は超新星☆ソンジェValentain Kissストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

⑤~

ラストシーンは
バレンタインの翌日の夜…

TV局の駐車場、水口さん運転のバンの後部座席。
息を潜めソンジェさんを待つ。




何度思い出しても昨日は夢のようだった。

西日の指す夕暮れの時刻はひとりだと淋しいけど、ふたりではどきどきで…

暗くなるほどに近づく距離に
これからどうなるんだろうって。
ああどうなってしまうんだろうって。



自分がどうしたいのかははっきりしていたから
ソンジェさんが「今夜ここに泊まろうかな?」でもよかったのに…仕事だから帰らなくちゃだなんてそんなのは淋しすぎた。



でも目の前にいるのは超新星のソンジェさんじゃなかったから…

私だけが知っている…
やさしいまなざしも。
しなやかな手つきも。
柔らかな唇も。



それらを全部記憶して
今、こうして少しずつ取り出す。
だからこんな大胆なことだって
なんなくできてる。




「東京で待ってるね」

最後のあなたの声を取り出して
暗い車の中で小さくうずくまる…
あなたを驚かせたいその一心で。




…突然バーっと勢いよく後部座席のドアがスライドしたかと思うとほぼ同時に
「あ"  葉子ちゃん」という声。

ソンジェさんは普通に隣に乗り込んで
ハイって鞄を私の膝の上に置いた。


「出張おつかれ…東京帰ってたの?」

「えっ?あ…午前中」

「そっか…」


…どうしたものかと戸惑う。

だってソンジェさんもう前向いてるし
ふつうの顔してるし


ちょっとふにゃふにゃになってると
ソンジェさんは堪えきれないように笑い出した。

「そんな顔しないで‼︎
せっかく会いに来てくれたんだから」


そうそこが大事…
ここは私から会いに来たかった。


それともうひとつ大事な目的があったのにな。


「俺の驚く顔見たかったんでしょ…
こんなとこに隠れてるのって、そういうことでしょ」


イジワルな人には不意にドキドキさせるようなことすればいいって教えてくれたのはあなた…
そうすればイジワルする余裕なくなるからって。


「実践しようと思って…」

…失敗したみたいだけど。




「ドキドキっていうか…
今、俺ものすごくうれしいけど?」


「えっ⁉︎ホント?」


「俺のためにここまでしてくれた」


でも、まだイジワルする余裕はあるからねって…ソンジェさんはそっと私を抱き寄せた。


そのまま頬にKiss…
ああ今日のソンジェさんも温かくて柔らかい。


「これ、3個目のお礼だから」


昨日の2個目のお礼を思い出す。
もう離れなきゃいけないって瞬間ギリギリの頬へのKissは
ただ受け身じゃなくてあの時は私からも頬を捧げた。
その場面を取り出して熱くなる…




チョコ4個分4回のKiss

ソンジェさんからのそのお返しはホワイトデーを待たなくても昨日から始まっていて、
それもイジワルを織り交ぜながらだから
ややこしいけど…

私はドキドキさせられっぱなしだけど…


結局待ってしまってるんだよな。



今日もほらあと1回残ってる…






…今度はグッと顔を近づけて
ギュッと私を抱き込んで



「あと1回はホワイトデーに取っとくね」



ソンジェさんは耳元で囁いた。




END


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