ジヒョクのBirthday‼︎ | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

おめでとう‼︎
君が生まれた
この日この時が特別な~
一日になって~♪


ジヒョク~ジヒョク~\(^o^)/

お誕生日おめでとう‼︎‼︎


今も…ゴニルとジヒョクの手の振り方が違う時はジヒョクに合わせてペンライト振ってるからね~



☆の誕生日恒例
オリジナルストーリー…

今年のジヒョクのストーリーは完結編‼︎


恋のはじまり①→

恋のはじまり②→

ジヒョクのBirthday昨年の分→


…との4部作の最終話。
今日のこれだけ読んでも大丈夫な仕様になってると思います。が…

①がハードなはじまりだったので
締めにもちょっぴりハードな内容が入ってますm(_ _)m

だってジヒョクのイメージは救世主‼︎

このジヒョクが大好きです♡




…長いですm(_ _)m



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




カーテンを開ける音

柔らかな陽射し

続いてコーヒーの香り…



五感が次々と目覚める。

でもまだ目は閉じたままで

私はいつもの声を待つ…



「葉子…朝だよ。ほら…もう起きないと」



でも
ここで起きてはだめ。

こうやって我慢して目を瞑ってると
いいことがあるからまだ起きれない…




私のジヒョクは
決して寝込みを襲ったりしない。

寝ている私にふいにKissとかもしない。

…それは絶対だった。




ジヒョクが近づいて来る足音がスタートの合図となって→

私:目を開ける起き上がる
ジ:左手で私の枕を立てる
私:ベッドヘッドに凭れる
ジ:右手で私の待ち構えた両方の手のひらの中にコーヒー入りのマグカップを持たせる
ジ:持ったことを確かめて手を放す
ジ:その手で私の前髪をクシャっとする


その一連の流れは熟練の技・あ、うんの呼吸…私はされるがまま。
たぶんデレデレの笑顔で。



ジヒョクと暮らし始めてもう少しで一年…

これが私たちの朝の定番の光景
一日のはじまりだった。




「ジヒョク!考えてくれた?もう今朝がタイムリミットだからね」


今晩のことだからね~もう待てないよ‼︎とジヒョクを急かせる。



明日はジヒョクの誕生日。
誕生日になった瞬間に
一番いたいところにいて
一番やりたいことやってもらう
どんな願いでも叶えてあげる

一週間前にそれが今年の私からのプレゼントだと告げた。




何度目かの催促にもジヒョクは

「考えとくね」って

やさしい笑顔で穏やかに微笑むだけ…

調子狂っちゃう。

でも怒るに怒れない。



…淹れたてのコーヒーをすする。


ああ~最高においしい。
ジヒョクが淹れたコーヒーは最高。
もうこれがないと生きていけないかも…




「考えとくね~」

ジヒョクが口を開いた瞬間に代わりに私が言う。自信を持って大きな声で。

ジヒョクは一旦開けかけた口を閉じるとうれしそうに笑った。


「ふふ…残念‼︎違うよ。考えとくね、じゃないよ『考えたよ』…だよ」



「えっ?そうなの?教えて教えて」



揺れて零れそうになった私のコーヒーを心配しながらジヒョクはすべて自分に任せてほしいと言った。

場所もしたいことも決めてあるから仕事が終わったらお互いまっすぐ帰って来ようと…
それだけ言って、後は教えてくれない…

なんだか私の方がワクワクしながら夜を待つことになった。





…海沿いの駅から店の立ち並ぶ小さな道を抜けると、道路を潜るようにして地下道のロータリーが広がる




電車の中もそうだったけど…




ずっと思ってるんだけど…



さっきからジヒョクったら…




「ねえ……重くないの?」




テントと大きなリュックを背負って私の手を引いて黙々と歩いてる。



「テントのそっち側、私も持つよ」



「いいのいいの」



「ねぇ…その大きなリュックの中に何が入ってるの?」



「コーヒーだよ」



「そんなにたくさんコーヒーなの?」



いいからついておいでって
ジヒョクは余裕の余裕…

私ははしゃいで右に左にまとわりつきながらただ付いて行った。



トンネルを抜ける…



「わあ~~あ」



歓声を上げる私と
それを見てうれしそうなジヒョクは
海面と一緒にキラキラ生まれたての赤い月にふんわり照らされた。





「ちょっとここで待っててね」

そう言って私をシートに座らせると
砂浜の上にテントを張って
周りにキャンドルを立てて…


次々と公共の場にその時だけの
私たちふたりの最高の空間を創り上げて行った。


それから…
がんがんってコーヒー豆を石で砕いて
カタカナ満載の何とか式で
じょごじょごコーヒーを淹れて布で濾して
いつものお気に入りのマグカップにたっぷり注いでくれて…


「はい」


「ありがとう」


このカップもリュックの中に入れてたんだ…


いつものように丁寧に手渡されたカップを
いつものようにジヒョクの手のひらごと包み込んで受け取る。

ジヒョクの手のひらの行く先は今夜も私の額にかかる前髪に決まってて
クシャクシャと柔らかく弾んで絡んで離れて行った。




「なんだか私の願いばかり叶ってる気がする…」



「そう?」



「そうだよ。海でしょ。海に映る月でしょ。ジヒョクが淹れてくれたコーヒーでしょ。頭クシャクシャでしょ」



「頭クシャクシャも?…ふふ」



「ジヒョクの願いも叶えないと…」



「…うん

もうすぐ叶うから…」



「えっ?」



「……」



寄せては返す波の音…
あたたかいコーヒー…
あたたかい私のジヒョク…

ジヒョクの願い事ってなんだろう?





「葉子…何か悩んでることあるの?」



「ん?」



「悩んでることがあるなら聞きたいな…って…」



「……ないよ。幸せだよ。どうして?」



「うん…あのね。毎晩、夜中にうなされてるから」



「……

それで朝いつもやさしくしてくれるの?」



「朝だけじゃないよ。夜中もね…
やさしくしてるよ。
背中をゆっくりトントンってするとスッて眠るんだよね…」



「毎晩?」



「うん…毎晩」



「……」



「夜中も朝も僕は何ともないんだけどね…
このままじゃいけないって思って…」



月はいつの間にか私たちの上へと移動していた。
生まれたてよりは、少し白く少し小さく…


輝きは増しててキラキラきれい…



「よかったら教えてほしいな。
それが僕の願い…。叶うといいな」



海に映る月も小さく白く揺れていた。


そっと肩に凭れると
あたたかい腕がすっぽり私を包んだ。





……





「誰にも言えないことなの…

ひどいんだよ。私は最低なの…」




あなたの願いを叶えるって約束したから言うね
聞いたら離れて行ってしまうかもしれないね

そう言いながら君は小さい頃のことだけどってポツリポツリと話し始めた。



去年の僕の誕生日の後、毎日デートして…

君は多くを語らなかったけど
家での暮らしはもう限界じゃないかなってなんとなくわかったから

「うちにおいでよ」って僕から言った。



だから君が辛かったのはよくわかるのに…

君から僕が離れるわけなんてないのに…




…子猫が夢に出て来て
謝ってるんだと君は言った。

お父さんが気まぐれにかわいがっていた近所の猫に子どもがたくさん生まれて
お父さんが子猫を紙袋に入れて
君に手渡して
君を川に連れて行った
そして…


「手を離せって言われて…
イヤだって言ったんだけど…
そうしないとお母さんがひどいめに合うのがわかってたから……だからね…」



「待って!」



次の言葉を遮って
ポケットからハンカチを出して君の頬を伝う涙を拭う。



「ごめんね。もうそれ以上言わなくていいから…」



僕のハンカチはいつも太陽と木綿が擦り合った匂いがするって君は言うんだよね。

今は君がアイロンをかけてくれてる…





君のことは僕が一番よく知ってる。

でもそれをこんな時、何て伝えたらいいかわからない。

頼りないよね。教えてって言ったのに…

気のきいた言葉も見つからないし…
これ以上ぎゅってすると痛いかもしれないし…




「僕も…僕も葉子と同じことしてたと思うよ」




結局、そんな当たり前の言葉しか出て来なくて…

ますます泣き出した君の涙を
君の好きな香りのハンカチで拭い続けることしか

僕はできなかった。





……



カーテンを開ける音


柔らかな陽射し…



「ジヒョク~‼︎朝だよ。ほら~もう起きないと」




僕の誕生日の夜から

君は朝までぐっすり眠って

今日も早起き…

元気がよすぎる…




葉子は僕の寝込みを襲う。

いきなり口にKissされて

寝ぼけた僕は息ができなくて
もがいて…

唇をやっと剥がしてハアハア息継ぎをしながら起きる時だってある。





アレ?今日は襲われないな…


そろそろ目を開けようか…


それとも


早くコーヒー淹れて~って


君に揺さぶられてからにしようかな?








END




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