④私の彼は超新星ソンジェTrue Loveストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

私の彼は超新星ソンジェTrue Loveストーリー





☆☆☆☆☆☆




③~


ふたりのお気に入りのセレクトショップは繁華街でも小道の脇にあった。

「デートはソンジェさんの車がいい…」

その君の願いにも「はい、わかりました」と素直に従う。

なんでも言うことを聞くよなんて言わない限り君は自分から願いを言うことなんてなかったから…


並木道沿いのホテルの横の駐車場に車を停める。
リンデンバウム…
並木道の木の名前を君が教えてくれたのは、店を程よく隠すこの木が好きだと俺が言ったから。

店内には大きな窓からリンデンバウム越しの心地いい陽が差し込んでいた。




…さっきからふたりでしていることと言ったら
一緒に服を見たり、雑貨を見たり
帽子をかぶったり、かぶせ合ったり
そんな他愛のないことばかりで


これが君の望むいわゆる「普通のデート」なのかどうかはわからないけど俺はとにかくめちゃくちゃ楽しかった。



「ちょっとトイレ」
そう声をかけて一旦君と離れると愛しさは数段に増すから不思議…

手を洗って顔を上げる。
鏡の中には自分でもあまり見たことのないような驚くほど安心し切ったデレデレな顔が写った。


さっき君が手に取ってじっと見つめていたストール…
パッて棚に戻してたけどあれは似合いそうだったし、何よりすごく欲しそうだったな。

若草色のそのストールをさりげなくチェックしながら熱心にTシャツを見ている君の元へと戻る。


さりげなく後ろに回り込んで…
君の右斜め上あたりからパッと顔を除き込むと期待どおりの反応が返って来た。


はじめ…驚いた顔
次にちょっぴり怒った顔
そしてすぐにとびきりの笑顔…



一緒にくらして半年…

よく思われたいとか
かっこよく見せたいとか

そんな気持ちももちろんあるけどいつも不思議なくらいリラックスしているし
何より楽しくてたまらない。



このままずっと一緒にいたい…

確かで深さを増すばかりのこの気持ちは
いったいどこでどんなふうに伝えたらいいんだろう。



「結婚」という二文字はすでに俺の頭に浮かびまくって意識しまくって…

スンミとのツーショット写真とか
さっき通りかかったホテルの前で渡されたブライダルフェアのちらしとか

そんな小さなツールでそれとなく君の様子を伺ってみてるけど、イマイチ君の本心がわからない。

かと言って、バシッと聞いてみる勇気も今はなくて。


よし、この後はさっきのホテルに戻ろう。そして何気ないふりして
ブライダルフェアに持ち込もう。


君の言葉とか、表情の変化
小さなしぐささえ全力でキャッチする


俺の理想の未来のために…


                                  by ソンジェ





「あれ…?超新星のソンジェじゃない?」


突然聞こえて来た声にすぐに反応したのは私の方だった。


騒ぎになる前にこの場から早く逃げて…
そうソンジェさんの耳元で囁く。


「わかった。後でね…
あっ、さっき通ったホテルで会おう。ロビーにいるから」


そう囁き返してソンジェさんはお店の人が教えてくれた裏口からそっと出て行った。



こんな緊迫した場面でも浮かんで来る特別な感情は、扉をすり抜けるソンジェさんの後ろ姿を見ただけでも容易に溢れてくる。


ソンジェさんが好き…

後で会えるということが確かな一時的な別れは、こんなにも幸せな気持ちをもたらすものなんだな…

ソンジェさんがそっと閉めた扉の小さな音を聞きながらそんなことを思う。

周りに目をやるとざわざわしていた人混みはだんだんとほどけて散らばっていった。
ふと棚の上の帽子が目に入る…


さっきソンジェさんがかぶってみてた帽子…
本当によく似合ってたな。
欲しかったんじゃないかな…

その黒地に白いシンプルなロゴのキャップを手に取ってレジへと向かう。
そして約束のホテルへと急いだ。




ロビーの隅に小さくなってる大きな背中のソンジェさんはすぐに見つけることができた。


「ごめんね。普通のデートじゃありえないよね。周りの人を捲くなんて」


振り返ってすぐにあやまるソンジェさんはやさしい声とはうらはらに強引に私の手を掴んで引っ張った。


どこに行こうか…なんて言いながらも
なんだかきっぱりとした強い力でホテルの賑やかしい場所へと引っ張られて…



「あっ‼︎葉子…見て。ブライダルフェアだって…。さっきチラシもらったやつかなあ?
あのさ…せっかくだから行ってみようよ」



「えっ?その予定もないのに?」



「今はね…でも…
ほら、今後の参考にしたらいいし」



ソンジェさんの口から
「ブライダル」って言葉が出ただけでもどきどき…


「今後の参考」なんて、もっとどきどき…



その言葉、繋げてみていい?



「今後のブライダルの参考に…」



今後の 

私たちふたりの

結婚の参考にするの?





⑤へ続く☆


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