④~
朝…隣でまだ気持ち良さそうに眠っているソンジェさんを起こさないようにそっとベッドを抜け出す。
早起きしてゆっくり朝ごはんを作って…
こうしてソンジェさんが起きるのを待ってる時間が好き…
仕事の資料を読みながらリビングでコーヒーを飲む。
…普通のデートから2週間
ソンジェさんはあいかわらずとても忙しいけど、以前のような不安な気持ちはなかった。
ブライダルフェアでのひとときはすべてが素敵すぎて…。
何より、ソンジェさんのありのままの気持ちを聞けたことが私はうれしかった。
あの日、天井一面に星空が広がるチャペルで私の肩に寄りかかって
「ずっとさ…
ずーっと、一緒にいよう」
そうソンジェさんは言った。
一人で描く未来は想像でしかないけど、二人で描く未来ならそれはいつか現実に形を変えるかもしれない…
満たされてうれしすぎて
どんな言葉よりも確かなその言葉に
何も言えないまま私はただ何度も頷いた。
「はい、8時に行きますね」
そんな風にして私たちは今日もそれぞれの仕事へと向かって行った。
新郎役は6人いるって…話があったけど。
今日の寝る前の一曲は
「あっ…いた。」
くしゃくしゃの髪に大あくび…
「今日も早いなあ。」って言いながらソンジェさんが寝室から出て来て…
その無防備すぎるほどありのままの姿に私の中の独占欲がひたひたと満たされて行く…
いた…も何も。
でも起きた時に私がベッドにいないのは淋しんだそう。
「おはよう。ソンジェ」
「ふふ…おはよう。葉子」
ふふ…呼び捨て…喜んでる^^
迷いなくソファの隣にぴったり座って…私のコーヒーを指差した。
はいはい…コーヒーね…
ソンジェさんのお気に入りのマグカップにたっぷり注いで渡すとカップを持つ私の手のひらごと包み込んでうれしそうに受け取る。
「今日の夜、わかってる?食事…」
あの夜景のきれいな個室のレストランに行こうかって言われたのは昨日寝る前…ふたりのベッドの中だった。
この頃淋しい思いさせてないかな?って心配してくれて…
淋しくないけど淋しいって嘘をついた。
「はい、8時に行きますね」
「ふふ…合格。」
右頬に軽くKissされて…続いて左頬、その後は唇…
そのまましばらくじゃれ合って。
ソンジェさんが解放してくれるのを待って私はソンジェさんからやっと離れる…
そんな風にして私たちは今日もそれぞれの仕事へと向かって行った。
…
会議は早目に終わったけど、心配なことがひとつ…
今回担当するマスカラと口紅をPRするためのプロジェクトはウエディングドレスとのコラボ。
ショー形式のイベントでモデルをするように言われた。戸惑いながらも引き受けたけど…畑違い過ぎて不安でたまらない。
今回は遅れずに無事到着して褒められたレストランの個室で、食べながらも何度もため息をつく。
今回は遅れずに無事到着して褒められたレストランの個室で、食べながらも何度もため息をつく。
ソンジェさんは大丈夫だよ~って。
人が切羽つまってる時においしそうに肉をほおばってる…
「大丈夫だってば。
ほら、そばに俺がいるでしょ」
「何言ってるんですか?心の中にはいますけど…いつも」
「ありがと。…でも違うんだなあ。
いるんだよなあ。ホントに。ショーの当日、俺、葉子のそばに」
新郎役は6人いるって…話があったけど。
「ええー?超新星がゲストなんですかっ???」
「ねっ‼︎大丈夫でしょ」
「ねっ‼︎大丈夫でしょ」
ソンジェさんはとってもうれしそう。
仕事してる葉子が見れるからって言って…
なんだかホッとしたような。
恥ずかしいような。
でも来週のリハーサルからはしばらく一緒…
不思議な気持ち…
⑥に続く☆
今日の寝る前の一曲は
♪「BEAUTFUL」
大好き♡