⑨(終)私の彼は超新星ソンジェ☆トライアングルラブ | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

⑧~

ソンジェさんが香港に赴任して半年…

ソンジェさんは想像以上にマメで。

電話もメールもホントに頻繁で。


そのタイミングは
メールだったらこちらから返信しようがしまいがおかまいなしだったし
電話なら「声が聞きたくなった」時…

出れないこともあったけど
そんなことはあんまり関係ないみたいだった。


会いに来てよと
航空券が送られて来たのは
声だけじゃ死ぬかもしれないって
言い始めて3日目…


すぐに飛んで行った再会の到着ロビーで
ソンジェさんはうれしそうに私の顔を覗き込むとそのまま頬を合わせてそっと肩を抱いた。

そのまま頬をスリスリ…
私からもスリスリ返し…
それにまたソンジェさんがスリスリ…


「会えなかった分甘えるからね」


つきあい始めて知った
ソンジェさんはすごく甘えん坊…


「ソンジェさんがですか?」


「えっ?ダメ?」


だめじゃないです。
そう心で思いながらダメだと言ってみる。


えーーって全力で不満を体で表現してみたりよけたりぶつかったりよろけたり
ふたりで人混みの中でひとしきりじゃれじゃれした。


…ソンジェさんの笑顔はいつも心からのもの。
そう、この顔が見たかった…


じゃれじゃれしながら車に乗り込んで
ソンジェさんの自宅へと向かう…

車から見える香港の街並みにいちいち歓声を上げる助手席の私をソンジェはうれしそうに何度も見た。

「葉子とどこに行こうかなあ?」

どこがいい?って 
どこにしようか?って

本当はお家デートが一番好きなソンジェさんはすごくすごくはりきってる。


「俺の部屋からあれが見えるんだよ。
ほら…光と音の」

「シンフォニー・オブ・ライツですか?」

あっ…それは…香港の代名詞ですよね
ザ・ピークにアベニュー・オブ・スターズ、オーシャンパークにクロックタワー…

ソンジェさんが光と音の…って言っただけなのにすらすら出てきた。

「おお~」
完璧だねってソンジェさんから褒められて
そうでしょすごいでしょってサラリと返す。


…だって、内緒だけど
毎日香港のことばかり調べてるんだもん。少しでもあなたを感じたくて。

毎日、天気だって降水確率だって把握してるんだからね。
傘持ってるのかな?とか。
いちいち心配してるんだから…


「歩くガイドブックかと思ったよ。そんなに楽しみだったの?香港旅行?」

「はい。でも一番楽しみだったのは…ソンジェさんとこうして、何気ない会話をすることです。」


もう~そういうのがたまらないんだって…

ソンジェさんは一瞬下を向いてそうつぶやくととろける笑顔でまたすぐに私を見つめ返した。



やがて車は高層マンションへと着いて…

透明のエレベーターからふたりで街並みを見下ろした。

あそこに見えるんだ、シンフォニーオブライツは…って指差して教えてくれて

ひとりで見るとホントつまんないんだけどね…なんてブツブツ


最上階で止まる…





「どうぞ…」



…ソンジェさんの部屋はソンジェさんの匂いがした。


「あれ?葉子どうしたの?」


大好きな人は私の小さな変化も見逃さない…


「…帰ること考えてもうさみしくなってます。」


ソンジェさんは白い革張りの大きなソファに私をそっと座らせた。


そして静かに床に跪いて私の顔を覗き込む。


「うん……それじゃあ
帰らなきゃいいんじゃない?」


「えっ?…今、何て…?」


「辞令&プロポーズ」


……こんな時に冗談言うなんて。


なんだかすごくくやしくて、胸を叩こうと手を上げるとパシっと止められる。


グァンスにはちゃんと言ってあるんだよ。
大事にするのかとかソンジェさんに葉子の人生を背負う覚悟はあるのかとかぐちゅぐちゅ言われたけどね…


「でもやっと承諾してくれた。
君が俺のそばにいたいって言えば認めるって。」

「帰らないでよ……俺、葉子のこと離したくない。」

「もう好き過ぎておかしくなっちゃいそうだ。」


ソンジェさんらしくない不器用な言葉たちは次々と私の心の真ん中を射抜く。


もう迷いはなかった。
もう離れているのは嫌…
ただそばにいたい…


返事の代わりに目の前のソンジェさんに覆いかぶさるように飛びついた。


背中と後ろ頭をガシっと支える大きな手のひらを頼もしく感じる間もなく
唇と唇が激しく触れる。


私が少し斜め下…ソンジェさんは斜め上…
触れあったところを中心にして
何度も何度もお互いを感じ合った。


「絶対後悔させない…
絶対後悔させないから…」


吐息の合間につぶやく言葉
真剣な表情…


そしてもう一度… …


それは会えなかった日々をすっかり埋めるくらいの密着で、与えながら受け取りながら私たちは離れられなくなってしまった。


「ああ、もう…連れて行くから」


着いたばかりなのにコートも着てるのに…


抱き上げられて頷いて身を委ねて…


「好きだよ。すごくすごく」

「言葉じゃ伝えきれないからね…だから…」


声なのか吐息なのかわからないほど柔らかく届くソンジェさんの言葉に私のドキドキは最高潮を迎えた。


窓の外はシンフォニーオブライツが華々しいオープニングを迎えてる。


一瞬そちらに目を移すと
ソンジェさんは強引に私の顔を自分に向かせた。


「ここに住めばいつでも見れるから」

だから…

今はたくさん、俺に葉子を愛させて?



ソンジェさんはそれから公言したとおり
甘えるように顔を埋めたり
包み込んだり潜り込んだりしながら
私を次々と確かめて行った。

私からもソンジェさんを確かめて…
そのまま香港の代名詞も見ないまま
ずっとお家で、
ソンジェさんのベッドルームで、
さよならじゃないふたりの新たなはじまりの夜を過ごした。




ラストシーンは朝…


カーテンを閉める間もなかったベッドルームには燦々と朝日が降り注ぐ。


隣のソンジェさんはまだすやすやと眠っていた。


素肌がむき出しの肩にそっとブランケットを掛ける。


頬に触れて
髪にも触れて



「今日もずっとお家でもいいよ」


私はそっとつぶやいた。







END






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↑素肌むき出しじゃないな…



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ゆっくり更新…ごめんなさい。

最後まで読んでくださってありがとうございました。



アリスタ