⑤私の彼は超新星ソンジェ☆トライアングルラブ | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

④~

なんとなく
ギクシャクしたままの名古屋出張の
大事な取引は上手く行って

こんな私たち3人に
自由な時間が与えられる…


まずは喫茶店で小倉あんトースト
次は名古屋城
夜はひつまぶし

基本ソンジェさんのリードで…私の希望も入れながらの名古屋観光は、ソンジェさんの事前リサーチでバッチリ進んで行きそうだったのに、小倉あんトーストを食べ終わったあたりでソンジェさんに急用が入って
結局、名古屋城にはグァンス社長と私ふたりで行くことになった。



そこで私は
大切な大切なことに
気づく…


意識していなかったことなのか
わかっていたけどあえてはっきりさせなかったことなのかは自分でもわからなかった。


憧れの人とのふたりきりも
大好きな控えめな笑顔も

比べてしまう…
ソンジェさんと。



名古屋城周りの散策も
突然降り出した雨も

グァンス社長のいつもと違う雰囲気や
心身共にぐいぐい近づいて来る感じも


私の中の、ある感情が
決して揺らぐことのないものだと
確信させるものでしかなくて。


びしょ濡れの軒下…
憧れの人のすぐ隣で
憧れの人の上着を羽織ったまま
私は震えながらソンジェさんのことばかり考えていた。







天井を仰ぐ…

シャワーからの温かい水流は喉元でその勢いを分散させて冷え切った体を伝って行った。

蛇口を左に振り切って頭をさげると
熱いお湯が勢いよく顔を濡らして
つらつらと考えていたことが一瞬消えた気がした。



精一杯やった…



不意に訪れたふたりきりの時間に

やったことと
やらなかったこと
伝えたことと
伝えきれなかったこと

さっきからそれらを交互に必死に思い出してばかりいる。


…頷いたり後悔したりしながら
シャワーを止めた。

水滴を拭わないままの体をとりあえずバスローブで包んで大きな鏡の前に立つ。



一緒に歩いて
写真を撮って
降り出した雨から逃れようと
そっと手を添えて駆け出して
軒下に連れて入った。



寒くないか?
ジャケット羽織るか?

そんなありきたりな言葉に自分で嫌気がさして
ソンジェさんだったらこんな時何て言うのかな?とか考えてしまったら
余計にテンパって…


ブレブレで
あたふたして
冷静じゃいられなくて
もがき足掻いた。


「オレにとってお前は秘書じゃない。
目を離せないかわいいひとりの女の子だ」
なんてますますヘンなこと言ってしまったりして。


…鏡の中の自分の隣に
さっきの君の困った顔が浮かぶ。

「そんな困った顔するなよ」
あの時とっさにそう言った。


言いながら
何をしてももう手遅れかもしれないとも思った…



もしも戻るなら


ソンジェさんに簡単に君を譲ってしまった
あの時…




自分のものじゃなくなるってことは
人のものになってしまうかもしれないということ

そのことに
気づいてなかったあの時…



…まだ俺にもチャンスはあるかな?


名古屋の夜は長い。

3人のひつまぶしだけじゃ済ませたくない。

ブレブレで
あたふたして
冷静じゃいられなくても
もがき足掻こう。


…君の体も温まっているといいな

頭の中の最新映像の君はあんなに震えていたから


by  グァンス



……


やっぱり

何かへんだと思った…


ホテルに帰って来たふたりは
ずぶ濡れお揃いで

「葉子」
「グァンスさん」
なんて呼び合ってる。


グァンスは名字で呼び捨てだったよね。
そして君は「グァンス社長」って
呼んでたのに。


なかなか帰って来ない、グァンスといるはずの君に電話した時
気になってしょうがなくて…


でも何かあった?とも聞けないし
大丈夫?でもおかしいし


「万事上手く行ってる?」
…このひとことにすべてを賭けた。


ちょっとの間を置いて
「どうしてですか?」
って君から言われて


「なんとなく」
そう答えるしかなくて

それから今まで…ふたりが帰って来るまで

心配で心配で心配で心配で
たまらなかったんだからね。



ああ…このままじゃ

ずぶ濡れお揃いのふたりじゃ
どこからどう見ても
グァンスが一歩リードしてる。



雨宿りしている間に…
すっかり恋は成就して…
俺の入る隙はなくなって…

って


悶々考えてるとおかしくなりそうだよ。



…名古屋の夜はまだ始まったばかり

3人でひつまぶしの後はなんとかふたりきりに持ち込みたい。

グァンスとだけふたりきりなんて

そんなのズルいよ。


by   ソンジェ





⑥に続く☆







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