あと3日と迫りました。結婚記念落語会。
そこではトリネタとして「紺屋高尾」をかけます。
今回はその紺屋高尾に関して思うところを書きます。
普段はヲタク落語をやったり、古典落語にも崩すくすぐりを入れるのが好きな僕はこういった噺は無縁かなと思っていました。
でもお陰様で結婚をさせていただいて、その結婚記念の落語会をさせていただく上でトリでやらせていただくのに選んだのがこの「紺屋高尾」です。
なんだろう、きっと今しかできないものがあるかなと思ったんです。もちろん技術的にまだまだ未熟なのは承知しています。
でも落語って単純に技術だけではなくてその人の生き方そのものというのもあるのかなって。
惚れて惚れ抜いた相手に純愛を通して、3年もの間貫いて、その思いが花魁の胸を打ち最終的に結ばれるのが紺屋高尾。
いや、僕は別に同じ様なシュチュエーションではないですけども(笑)
でも結婚する前にはできなかった、そして数十年後にもまたできない、結婚してすぐの今だからしかできない紺屋高尾があるんじゃないかと思いました。
花魁や吉原の色っぽさがメインなイメージだったんですが実際には花魁のセリフ自体は少ないです。
それよりも九蔵の花魁への純粋な思い、そしてそれをなんとかしてあげようという親方や藪井先生らいい人達。その優しさがこの噺の本筋なのではないかぁと。
九蔵のピュアかつ不器用な恋心って「電車男」を思い起こしました。ヲタクの初めての恋。
ヲタクである僕なりの新しい九蔵が描けないかなと思っています。
そしてヒロインである花魁の高尾太夫。
九蔵に胸を打たれる場面ですがそこで初めて恋をしたんじゃないかなと。
もえよせでゲストに出ていただいた代永翼さんと紺屋高尾の朗読読み合わせをさせていただいた時に代永さんの花魁がとても可愛かったんですね。
本来の落語の花魁とは少し変わっているんですが逆に初めて恋をした花魁ってこうなるんじゃないかなと参考にさせていただいています。胸を打たれる前後ではすに構えた花魁と可愛くなった花魁を上手く表現できたらと、、
そこまで派手にくすぐりを入れたりはしていません。筋は教わった形を崩していません。
ただ自分なりのちょっとした演出を加えさせていただきました。気付いてもらえるも嬉しいです。
生意気にも長々と書きましたが一生に一度の落語会でこの日しかできない紺屋高尾をお見せできたらと懸命に稽古をしています。
技術はまだまだ未熟です。でも10年後、20年後に結婚記念の紺屋高尾を見たんだぜと語ってもらえる様な第一歩をお見せしたいです。
10月15日にホテルメルパルク東京にて。
まだお席ございます。どなたにもお気軽に来ていただける会です。
この日この時だけの紺屋高尾を是非見に来てください!
って結局宣伝かよ(笑)
「吉好の落語会Special〜祝!吉好結婚記念の会〜」
ホテルメルパルク東京5F ZUIUNの間にて
https://www.mielparque.jp/tokyo/
入場料 3000円
出演者 春風亭吉好 ゲスト 春風亭柳好
くちぶえ村の村長
吉好のネタは「紺屋高尾」ほか古典落語を計二席です。
ゲストには師匠であります春風亭柳好、そしてくちぶえ村の村長さんに出て頂きます。
あくまで落語会でございますので色々とお気遣いなく、平服でお越しください。
落語会は友人、知人問わずどなたにもご来場いただけます。
落語会の席はまだございます。落語会だけでも是非よろしくお願い申し上げます。
吉好の新しい門出を是非見に来て下さいませ。
ご予約は
yoyakuyoshikou@gmail.com
までお名前、人数をお送りくださいませ。