3月13日のライブで
ようやく自分のイメージ通りの音場を作る事が出来ました!
その感覚は氷上を滑るフィギュアスケートのように、滑らかで優しく。

ジャズにスィング感とか陽気さとか楽しさとか求める人も
いると思うけど、
癒される優しさと、
静かになれて、酒が旨くなる音だっていいんじゃないかな。

指が小さく、音が小さいのがハンデかと思ってた自分、
つい、ゴリゴリ弾いてしまうんで、
某ライブハウスからは「パワフルよしえさん」なんて
冠詞までもらっちゃってますが(汗)

私のピアノの先生から
「ハンク(ジョーンズ)はそんなに力入れて弾いてないよ」とか、
「女性はつい頑張っちゃうんだよね」と言われて
3年前から音作りと向き合うようになりました。
最初はそうかな?と半信半疑だったのですが、
確かに優しい音を心がけると、
ピアノ本来の美しい響きが紡ぎだせるんです。
ピアノは猫が歩いても音が出る楽器だけに、
音作りをしなくていいと思いがちですが、
上手い人は「音作り」をしっかりやってるというところまで気がつくようになりました。

それ以来、指の力に任せてゴリゴリ弾いたり、
ヒステリックに聴こえるのはイヤだなと思って、(同様にがなり立てるサックスや、ヴォーカルもイヤです)
脱力して、ふわっとした音楽が出来ないものかと、
和音や音の出し方を研究してました。

一昨年参加したベニーグリーンのクリニックでも、
ベニーはすごい優しい音で弾いてたので、
先生はこれを言いたかったのだなと納得しました。
実際その時、ベニーの前で演奏してとっても優しい弾き方だと褒められたんで、方向性はあってるなと、確認出来ました。

でも、それだけではなく、
自分のイメージをメンバーに伝える事も大事で、
(それが伝わって表現出来るメンバーを探す事が先決ですがw)
今回のライブでそれがとうとう実現できたと思いました。

なんか、こう、さ~っと視野が広がった感じで、
すごい広さと、奥行きと、明るさと、いいかおりまでするかんじです。
大御所たちはこんな感覚でいつも演奏してるんだな、きっと。
それはそれはとっても長生き出来るような、いい感覚。

「CD聴いてるみたいですごいいいかんじだったよ」と、
トリオ演奏にさせてもらってお休みしてた平栗asさんからも
いい感想を頂けたし。
録音機材の置き場所からbとdsが大きめに入っているんだけど、
ピアノの音も結構マイルドになってきたな~という演奏になってました。
一山超えた感じがします。