今年から、世界的にフォームに関する新ルールが設けられましたが、日本国内で適応されてきたルールが甘く、世界大会へ来てからそれが通用しない事がわかりました。

一般選手は最後のトリ、最終日です。
今まで練習していたフォームが覆され、ここへ来て練習したことのないフォームで行う事になりました。
世界大会初日が始まってから10日後試合だと言うのに...

今まで毎日のように頑張って、今回の新ルールに適応するフォームを練習してきたつもりでした。
また、それだけではなく、この世界大会の為に色んなものを犠牲にしながら練習もしてきました。
今回、自信を持って南アフリカ世界大会まで来たつもりでした。

しかし、それがダメだと言われたら、
「自分は一体何を頑張ってきたの?」
と、笑うしかありません。

試合直前、周りの選手達とフォームの修正をし合いますが、突然の切り替えに、日本選手達と、外国人審判の認識と違っていたり、日本人の性格上、「ダメだ」とハッキリ言えない方が多いのか?本当に分からないのか?
とにかく、最後は自分で動画をチェックも必要でした。

日本を出国する際も、飛行機の中でも、フルギアの第一試技は100kgスタートするか?
安全に95kgスタートか?
間をとって97.5kgか?
直前まで、そのように悩みながら集中してきましたが、審判に白を貰えなくては、せっかく挙がっても失格してしまいますから、今回は重量を思い切り下げ、ノーギアで第一試技を行います。

当然ですが、最下位からのスタートです。
一本も挙がらない選手、二本目が挙がらない選手がいれば、これも順位に反映されるのです。