いよいよ4月も終わりに近づいてきました。
来月5月は、6日(金)に初日を迎えて31日(火)まで、目白のシアター風姿花伝にて、所属しているシアターカンパニー・カクシンハンで1ヵ月のロングラン公演を上演します。
『カクシンハン版リチャード三世』
【舞台映像を交えた予告動画を作りました!】
勢いのある若手カンパニーを毎年選出する
シアター風姿花伝のプロミシング・カンパニー・プログラム、その2016年度のカンパニーにカクシンハンを選んでいただき、このロングラン公演が実現しました。
1月の『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』が好評だったこともあり、(『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』感想まとめ)大変ありがたいことに新聞や雑誌などから取材の依頼をいただき、広報に予算をかけられない小規模な公演ながら多くの方々に紹介していただいています。
・ネット番組「土曜のちよ箱」アーカイブより『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』紹介【舞台映像あり】(動画冒頭から8分10秒くらいから)
★開幕後の記事★
■カクシンハンとは?
WHAT IS KAKUSHINHAN?
カクシンハンは結成4年目の若いカンパニーながら、シェイクスピア作品を言葉を変えることなく現代的な演出で立ち上げていく作品作りで注目を集めています。
中世イギリスに書かれたシェイクスピアの物語を(その多くは題材をそれより更に前の時代からとっていますが)、松岡和子さんによる翻訳台本を基に、
「シェイクスピアが現代日本にいて、観客に『自分たちのことのように』この物語を身近に実感してもらえるよう舞台化するとしたら、どうするか」
という発想から、シェイクスピアに詳しい方から、ハリウッド映画しか見たことないよ、というような方まで、様々な生き方をしてきた現代人が、共通して魂でシェイクスピアの物語を楽しめるように、大胆に戯曲を解釈し、スタイリッシュでクールな現代的シェイクスピア劇を生み出しています。
■常にもう一つ挑戦を
そして勢いがある今だからこそ攻めることが大事だろうと、毎回、更にもう一つ無茶をするような企画を打ち出しています。
劇場の規模をそれまでより一つ大きなところに変えての上演となった『カクシンハン版オセロー』(2015年5月、池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER)では、ただでさえ劇空間とキャストの規模が大きくなるという挑戦をするところを、Black版とWhite版という、根本的な演出と一部キャストを変えた二つのバージョンの公演を打ち、交互上演を実現。
初めて本公演とは異なるスタイルと銘打って上演したPOCKET公演『じゃじゃ馬ならし』(2015年10月、ギャラリー・ルデコ)では、渋谷の小さなギャラリーを舞台とグローブ座の土間席に見立て、演者は終始劇空間に居続けて観客とコミュニケーションを多分に取りなが駆け抜けるゼロ距離シェイクスピアというスタイルに挑戦。
記憶に新しい『カクシンハン版ジュリアス・シーザー』(2016年1月、池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER)では、初のローマ史劇に挑戦しながらストリートドラマーのユージ・レルレ・カワグチ(#stdrums)を迎え、ドラムの生演奏とシェイクスピア劇のコラボに挑戦。俳優の身体による彫像や、国会を模した議事堂のシーンなどが話題に。
■『カクシンハン版リチャード三世』
その延長線上にあるのが、今回の『カクシンハン版 リチャード三世』です。初のロングラン公演。再びドラマーのユージ・レルレ・カワグチ(#stdrums)を迎え、僅か90席ばかりの空間だからこそ細かいところまで集中して楽しめるような『リチャード三世』を作り上げています。
そして今回の無茶としては、『リチャード三世』にとどまらず、その冒頭に直接繋がってくるそれまでの物語を描いた『ヘンリー六世三部作』も、POCKET HISTORY公演として六回限定で同時上演します。
これはシェイクスピアの処女作とも言われている、全編で10時間に渡る百年戦争の終盤から薔薇戦争を描いた戯曲で、これを少人数で何役もやりながら駆け抜けるように70分×3本演じ通します。どうしてもまとめて見られない方のためにバラ売りもしていますし、一部ごと作品としては完結させていますが、物語としては続きものです。指輪物語やスター・ウォーズを思い浮かべていただければ分かりやすいでしょう。
POCKET HISTORY 『ヘンリー六世 三部作』
『リチャード三世』の幕開きにつながる物語なので、『ヘンリー六世三部作』からのつながりで、『リチャード三世』を観れば背景にある物語を共有して観ていただけますし、『リチャード三世』を観てから『ヘンリー六世三部作』を観ていただければ、この人があの時の…!、ああ、こういう背景があって…などと色々な楽しみ方が出来ると思います。贅沢ですが、色んなことを差し置いて言うと、本当は個人的に一番のオススメは『リチャード三世』を観てから『ヘンリー六世三部作』を観て、その上でもう一度『リチャード三世』を観るという流れです。
因みにドラマーとして参加するユージ・レルレ・カワグチによるMAX簡略化されたあらすじがこちら。
■近づく開幕、予約はお早めに
いよいよ5月6日(金)に初日が開きます。
観て話題にしていただきたいので、序盤の6日(金)-10日(火)の公演はプレ公演として、500円安くご観劇いただけるようになっております。
開幕してから話題になり、早く予約しなかったために観そびれるというようなことがないようお気をつけください!
どっかでいけると思ってて、観たかったのに気付いたら完売してた、と言われてしまうほど悲しいことはありません…。
カクシンハンにとってもまた一つ転機を迎える公演だと思っております。
どうぞ興味を持っていただいた方は、
こちらまで氏名・日時・枚数を記載の上、
メールをお送りください。
tickets.yudaiiwasaki@gmail.com
詳しい日程やチケットの金額など、
公演の詳細を載せたブログはこちらです。
たくさんのご来場を心よりお待ち申し上げております。
岩崎MARK雄大
2016. 4. 24
【NEW!!】