カクシンハンの1ヵ月公演も二週間後に迫ってきて、カクシンハンの稽古場では、もはや毎公演御馴染みの、軽く通してみて、全面的に演出が変わる日を、今回もめでたく迎えました。
面白くなる予兆です。
いつもここからです。
そして前回のブログ記事(「カクシンハンとは?『カクシンハン版リチャード三世』とは?」)では劇団のここ1年の流れと挑戦について書きましたが、今回は個人的にも初めて尽くしで、かなり大きな挑戦が盛り沢山です。
■初めての…女役!
カクシンハンの作品では、ジェンダーを超えたキャスティングはもはや見ものの一つですが、今回の『カクシンハン版 リチャード三世』では、男性メンバーとして初めての女役をやります。悲運の王妃エリザベス。母です。女王です。悲惨な運命の女性です。諸先輩方に揉まれながら、コホン、御指導いただきながら創り上げていっています。勿論それ以外の役でも出ます!
■初めての…生涯を通して描く役!
そして『ヘンリー六世 三部作』では、一部から三部に渡り、青年期から死までの栄枯盛衰が描かれている、ヨーク公爵リチャード・プランタジネットを演じます。一人の人生をここまで長い時間に渡って描いていることもなかなかないので、大河ドラマのように楽しみながら彼の人生を追っていただければと思います。
■合計…何役?
そして『ヘンリー六世 三部作』と『カクシンハン版 リチャード三世』を合わせると、役の数が多いので、それぞれの役者が、一瞬だけ出る役も含めて5~10役ほどを演じることになっています。扮装を変え、キャラクターを変え、時には顔を変え(笑)演じ分ける様子も楽しんでいただけると思います。
注目を集め、ハードルが上がっている今回のカクシンハンロングラン公演。ですが、そこは勢いをつけて駆け抜けていこうと思っているので、是非劇場で我々の無茶を見届けて下さい。
なんせ、我々は、カクシンハンなので。
『カクシンハン版 リチャード三世』
POCKET HISTORY『ヘンリー六世 三部作』