ふー、アメブロ作ってみましたが、不安です。使い方が全くもって、わからん…。
とりあえず、妄想をどんどこあげていきます。
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Side O
少し遅れて楽屋に戻ってきたら、ニノが甚平に着替えていた。襟から覗く肌がいつもより白く見えた。華奢な鎖骨のラインがちらちら見えて、どきりとする。ズボンも短くて、真っ白な足が露わになっている。
なんだこれ…
目が離せない。
なんだか胸が騒ぐ。
なんなんだろ。
これはダメなんじゃない?
だって…
可愛いすぎじゃない?
「次の番組の衣装だよ」
じっと見つめる視線に気づいて、ニノが甚平の胸のあたりをつまみながら言う。
この衣装で撮影かぁ…
肌めっちゃ見えてるじゃん…
甚平の襟から見える白い肌がやけに艶かしい。
これが人に見られる、と思うととっさに手が動いていた。
「襟あきすぎてる。もっとこうして」
無防備に見えている肌を隠したくて、彼の着ている甚平の襟をぐっと寄せた。
キョトンとするニノ。
「ほら、足もですぎてるし」
ズボンも出来るかぎり下に引っ張ってやる。
「へ?大丈夫じゃない?短いかな?」
訝しげに自分の着ている甚平を見るニノに翔ちゃんが含み笑いしながら近づいてきた。
「智くんは、他の奴にみせたくないんだってさ」
「ばっっ!そんなんじゃねーよ。なんか肌とか見え過ぎてるなと思っただけで…」
思わず叫ぶと、ニノがこっちを見たまま、顔を紅く染めていく。目が潤んでて、ますます色っぽい。その様子につい見とれてしまう。
可愛いじゃん…
「もー、大野さん心配症だな…心配しすぎでハゲるぞ」
ニノは恥ずかしそうに目をそらす。
「ハゲ言うなや」
言いながら、さりげなくもう一度襟を合わせる。ってか、どうせ本番前に衣装さんになおされるんだろうけど…。
傍にはニヤニヤ顔の翔くん。
部屋の時計をちらっと見て「そろそろ行かなきゃ」とつぶやくニノの腕を掴んで、翔くんがニノに耳打ちする。
「買い取っちゃえ…」
「はぁ?」
ニノが思わず翔くんを振り返る。
「智くんもまた見たいよね。甚平ニノ」
ニノがこっちを見たから、ちょっとマジメな顔を作ってうんうんうんうん、とすばやく頷く。
とたんに手で口元を隠して下を向くニノ。照れているな…。
「もー、行くから」
部屋を出て行くニノの背に、「お買取よろしくね~」と冗談めかして言うと、ちらっとこっちを見て口を尖らした。
「買わねーってば。じゃね」
ひらひらと手を振って出て行った。
「苦労するね、智くん」
ニヤニヤ顔を継続した翔くんが俺の肩をぽんぽんと叩く。
「いや、そんなんじゃなくて…えーっと、そう、絵を描く素材にいいなと思ってさ、あの和風な感じが」
思わず思いついた言い訳をごにょごにょ言うと、翔くんはウィンクをした。
「俺の次のスタジオ、ニノと近いから、なんとか買わせちゃるよ」
「あ、ありがとうって…なんでお礼言ってんだ俺は…」
最後の方は独り言みたいになって、思わずため息をつく。そんな俺を見てニヤニヤしたままの翔くんも、次のスタジオへ向かって行った。
しかし、絵かあ…。
とっさに思いついた言い訳だけど、これはアリ…だったりするのかな。
しかし、あの甚平姿が放映されんのかあ…。
イヤだな…。
俺はもう一度深いため息をついた。