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Side O
「あ…んん…サトシ…」
もどかしそうに眉根を寄せる。何かを言いたげに俺を見つめる瞳が潤んでいて、今にも泣き出しそうに見えた。
「どうしてほしい?」
俺は指をゆっくりと 胸 の 先 を 取り囲むようにその 周りに 這 わ せ ながら聞いた。
「ん…意地悪なことすんなよ…」
「どうしてほしいか、ちゃんと口で言って」
俺が諭すように言うと、ニノはますます困った顔をして眉をぎゅっと寄せた。
「サトシ…」
「そんな顔しても…ダメ」
懇 願 するような顔が可愛くて…つ い 欲 望 の ままに進めたくなるけどぐっと我慢する。
あれ、誰へのおしおきなんだ、これ…
ニノがぎゅっと目をつぶった後、目を開けた。潤んだ瞳のまま口を開いて、消え入りそうな声で呟いた。
「さわって…」
「え…」
「サトシ、さわってよ…」
おねだりニノ キタコレ…
すげー可愛い…
俺はごくっと 唾 を の み こ ん だ。ドキドキしていたけど、冷静な声を装って聞いてみる。
「どこをさわってほしいの?」
「…サトシ…」
不満そうな顔をするニノに顔を寄せる。
「どこなのか、口で言わないとわかんないよ」
親 指 で 彼 の 下 唇 をなぞって言うと、ニノは一瞬 唇 をきゅっと結んだ。恥ずかしそうに目を逸らして、早口でつぶやく。
「………胸」
頬を上気させたニノの、甘えたような口調に、指 が 動 き そうに なるのを 堪 える。
「胸 だったら、もう さ わ っ てるよ」
わざと、わからないフリをして、ニノ の 胸 の 実 の 周 り を 弄 る。ニノは非難の色をまとった瞳で俺を一瞬見つめた後、ぎゅっと目をつぶった。
「………先んとこ…」
これ以上は、俺へのおしおきになっちゃう…
眉を寄せて真っ赤になって呟くニノに た まん なくなって、俺は 彼 の 胸 の、彼 が 望んでるところに口づけた。
「あっ…あ」
もう片方も 指 で 優しく 摘 ん でこ ね る と、ニノが顔を の け ぞ ら せた。
「あぁ…サトシ…んあ」