Side O
荒い呼吸のまま、しばらく動かないニノの頭を寝たまま手を伸ばしてそっと撫でた。ニノが身じろぎして、こっちへ顔を向ける。
「うっかり他の奴とキスしたら、どんなことされるか、わかった?」
優しく問いかけると、ニノはじっと俺の顔を見て、一言つぶやいた。
「ごめん…」
珍しく、真面目な声で言うからどきりとした。
「…マジで…イヤだったから…」
そう言って、目を伏せる。俺は嬉しくなってその手をとってそっと握ると、ぎゅっと握り返してきた。
「あと、おしおき、体に悪いよ…あんなの」
「ふふ…俺はいろんなニノが見られて満足」
そう言うと、ニノの顔が真っ赤に染まっていく。
「おしおきとか言って、結局楽しんでたでしょ」
「ふふ…また、シよ」
ニノの手首を束ねて視線を合わせると、彼は困った顔になった。
「大野さん、ヘンタイ」
「ヘンタイ言うな」
口を尖らせる彼を抱き寄せて、頭を撫でる。ニノは眠いのか、体温があがってきた。
「あとは翔くんへおしおきするだけだな…」
「俺と同じおしおきはしないでね」
ニノの言葉に思わず吹き出した。
「そんなことしたら、俺がニノにおしおきされるんでしょ」
「おしおきですむかな…それ」
俺はふふっと笑ってニノを抱く腕に力を込めた。
「そんなこと…しない。あんなの…したいのは、ニノだけ…」
「ん…そ、ですか」
耳元をピンクに染めたニノが俺の腕の中に深く潜り込んだ。
しばらく抱きしめていたら、ニノは寝息を立て始めて…
寝顔を見ながら、さっきの俺をねだるニノを思い出す。
…よく考えると、ある意味、翔くん、グッジョブ…だったのか…
いや、やっぱりちょっと…イヤ…
てか、すごくイヤ…
でもそれくらいのことがないと、あんな素直になってくんないだろーな…
うーん…
とりとめもなく考えているうちに俺もいつの間にか眠っていた。
そう言って、目を伏せる。俺は嬉しくなってその手をとってそっと握ると、ぎゅっと握り返してきた。
「あと、おしおき、体に悪いよ…あんなの」
「ふふ…俺はいろんなニノが見られて満足」
そう言うと、ニノの顔が真っ赤に染まっていく。
「おしおきとか言って、結局楽しんでたでしょ」
「ふふ…また、シよ」
ニノの手首を束ねて視線を合わせると、彼は困った顔になった。
「大野さん、ヘンタイ」
「ヘンタイ言うな」
口を尖らせる彼を抱き寄せて、頭を撫でる。ニノは眠いのか、体温があがってきた。
「あとは翔くんへおしおきするだけだな…」
「俺と同じおしおきはしないでね」
ニノの言葉に思わず吹き出した。
「そんなことしたら、俺がニノにおしおきされるんでしょ」
「おしおきですむかな…それ」
俺はふふっと笑ってニノを抱く腕に力を込めた。
「そんなこと…しない。あんなの…したいのは、ニノだけ…」
「ん…そ、ですか」
耳元をピンクに染めたニノが俺の腕の中に深く潜り込んだ。
しばらく抱きしめていたら、ニノは寝息を立て始めて…
寝顔を見ながら、さっきの俺をねだるニノを思い出す。
…よく考えると、ある意味、翔くん、グッジョブ…だったのか…
いや、やっぱりちょっと…イヤ…
てか、すごくイヤ…
でもそれくらいのことがないと、あんな素直になってくんないだろーな…
うーん…
とりとめもなく考えているうちに俺もいつの間にか眠っていた。