おはようございます。雪乃です。
「進撃の~」の回のVSを題材にした妄想です。
「この回、何があったかしら~」という方は、マエガキご参照ください♪( ´▽`)
…タイトルはツッコミ禁止です(^_^;)
では、相葉ちゃんsideから( ´ ▽ ` )ノ
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Side A
収録が終わって、楽屋に戻る廊下で、ニノが後ろから近づいてきた。
「お疲れ~」
「おう、ニノお疲れ…」
ニノが、にこっと笑いながら俺の肩に手を回した。その動きがやけにゆっくりとしている。
まるで、誰かに見せつけるみたいに…
俺はちらっと後ろを見た。
うーん…これは…
後ろに続いてるリーダーの視線を感じて慌ててその腕を外す。
「ニノ、お前さ」
「何よ?」
にこにこと笑みをくずさないニノに小声で言ってやる。
「リーダーに怒ってるんでしょ?」
「おっ…こってねーよ!」
案の定、ニノは焦った様子で小声で言い返してきた。
意外とわかりやすいんだよな~こいつ…
「もう、アレでしょ?松潤とキスしようとしたやつでしょ?」
「だ…から怒ってねーって」
なおも言いつのるニノのほっぺたを親指と人指し指で挟んでやる。
「こや、あいばひゃんっ…なにすゆっ」
「素直になんなって…ね、リーダー?」
俺は後ろを歩いてるリーダーを振り返った。いきなり話しかけられて、リーダーは目を丸くした。
「あいばひゃんっ!」
ニノが焦った声で叫んで、頰を掴んでる俺の手を外そうとする。
「こいつさ、なんか知んねーけどご機嫌ナナメだからさ、リーダー今日一緒に帰ってやってよ」
「え」
「てぃがうもん…んなこといりゃやいっ」
戸惑っているのか、黙ったままのリーダー。廊下で立ち止まったままじっと顔を見ていたら、ふっと目を逸らされた。
「あー…もしかして…リーダーも…なんか…怒ってんのね?」
俺が口を開くと、リーダーはぱっとこっちを見てばつの悪そうな顔になった。
全く、めんどくさい奴らだなあ…
さしずめあのゲストくんがニノん家お泊まりした件でしょ…
俺はニノの頰を掴んでた手を外して、ニノの手首を掴む。空いたもう片方の手でリーダーの手首を掴んだ。
「ほら、大宮は早く楽屋帰って着替えて、一緒に帰って」
俺はふたりを引っ張って早足で歩き出した。
「ちょっ、相葉さん?」
「相葉ちゃんっ」
ふたりが慌てた声を出したけど構わず楽屋の前まで戻って、部屋に入らせる。
「ホラホラ、早く着替えて?俺も一緒にニノん家まで行ったげるから、帰るよ」
「なっ、なんで勝手に決めんだよっ」
ニノが声をあげるけど俺は動じない。ニノに近づいて、鼻先に指を突きつける。
「今日は一緒に帰って、仲直りすること。いい?」
目を見開いたニノは、俺の勢いに押されたのかこくんと頷いた。小さな声で「仲直りって…ケンカなんかしてないけど…」と呟くのを無視して、リーダーにも向き直る。
「リーダーも、ホラ、こいつこうだから…わかってると思うけど、ちゃんと話せばわかるから、今夜はふたり一緒に帰んなよ」
リーダーは、苦笑しながら頷いた。
「あんがと、相葉ちゃん」
ふわっと微笑むリーダーに、「やっぱこういうとこはリーダーのが大人だな…」と思いながらニノの方を振り返ると、もう着替え終わったニノが唇を尖らせて立っていた。
「おせっかいばさん、着替えたよ」
「おせっかいばってなんだよ!もう…ったく、俺の前だと全然かわいくないんだから」
ま、他ではソツなく過ごしてるニノが、俺にはワガママ言ってくれたり、軽口たたいてくれたりすんのが、心地よかったりすんだけどね…
俺も素早く身支度を整えて、両手をふたりの肩に回し、「さ、ニノん家行くよ?」って明るく言った。