小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。



サブタイトルは

「たまにはこんなNO風味で」

です☆ってナンノコッチャヘ(゚∀゚*)ノ

NO=N×O。でもうちは基本、ON推しなので、あくまでも、風味ですー♡

















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Side N







恋愛って狩猟(ハント)に似てるよね、っていうのが持論。


注意深く相手の様子を観察して、弱った、と思ったところを一気に仕留める。


ホラ、心が弱ってるとさ、いつもより良くみえちゃう…ってこと、あるよね。何割り増し、とかになっちゃうの。


そのタイミングを逃さず、懐に入り込んで、心を、かっさらう。




そんなの、ズルイって?




何寝ぼけたこと言ってんの。



人生は…一度きりなんだよ?



愛しくて、大切で、本当に手に入れたくて逃したくないものを、入念に準備して、ひそやかに、でも確実に、手に入れる。



これが、俺の思う人生の醍醐味ってやつ。





それにさ、



そろそろ…



ずっとずっと心のすみっこに追いやって、


出てこないように長年押し込めてた、


このくすぶってる気持ちにも、



報いてやんないとね。








控室の外から低く聞こえてくる歓声に、まだ時折怯えた顔を見せるリーダーに近づいた。


部屋には俺と、この人だけ。


俺は、ソファに座ってるリーダーの隣に腰掛けて、開いた手のひらをその鼻先でひらひらとさせた。


「起きてんの?」


「…ん」


「今日は中継も入るんだから、ショボくれてちゃダメだよ」


そう諭すように言うと、リーダーはこっちを向いて、素直に頷いたけれど、その表情は晴れなかった。


「ね、リーダー」


「ん?」


俺は身体を少し前へ屈ませて、リーダーに近づける。


「新作のマジックがあんの…それで、リーダーを一瞬で元気にしてあげる」


リーダーはキョトンとした顔をした。


「…ニノ?」


「…ふふ、一瞬ね。目、つぶって?」


彼は素直に目を閉じる。

俺はソファに手をついて、そっとリーダーに近づくと、その唇をかすめるように、一瞬、触れるだけのキスをした。


「ふわっ⁈ ニノっ?」


びっくりして、身体を後ろへ倒すリーダーの顔が真っ赤になった。


「に、にの、今、キスした…」


「うん、しました」


手の甲で唇を抑えて、目を見開いてこっちを見てるリーダーの、開いた脚をまたぐ形でゆっくりと彼の膝に座る。


「に…ニノ?」


俺はその首に腕を回して、鼻先がくっつくくらい顔を寄せた。耳に届く外の歓声が、だんだんと大きくなっていくのがわかる。


「もう、行かなきゃね…」


「…ニノ」


驚いた顔で、俺を見つめるリーダーの頰に手を添えて、ゆっくり撫でた。


「こんなショボくれた顔のままで…出らんないでしょ?」


そう言うと俺は、首を傾げて唇をかすかに開き、驚いた顔のままのリーダーに、そっと口付けた。


「んっ、に…の…んんっ」


舌をさ  し入れると、一瞬、縮こまる彼の舌を、絡め取って、その熱をあ  おるように外へ外へと誘い出してやる。


「んっ…ん」


初めは俺に翻弄されていたリーダーの唇が、だんだんと熱を持って、俺の口付けに応え始めた。それと同時に、リーダーの温かい腕が俺の背中に回って、そこを上へ這いあがって俺の髪に触れる。


「…ニノ…」


くしゃりと髪を握られると、髪の毛の束が引っ張られて少し痛かったけれど、そんなことはもう、どうでもよかった。




目を閉じて感じるのは、



この人の唇の温度と、



泣きたいくらい確実に存在してる、その身体の感触と、



俺をいつもダメにする、甘い香り。



リーダーの唇から漏れる熱い吐息が、俺の唇からも吐息を引き出していく。



もう、狩ってんのか、狩られてんのか…わかんないや…



背中に回されてる方の彼の腕にだんだんと力が込められて、俺の胸がうるさく騒ぎはじめる。薄目を開けて彼を窺うと、まぶたを閉じているせいで長い睫毛が揺れるのがよく見えた。


ずっとこのままでいたいと思ったけれど、続く外の歓声が俺を現実に引き戻した。いつの間にか俺を抱きしめる形になっていたリーダーの肩をぽんぽんと叩いて、俺は自分の体を彼から引き剥がすように離した。彼の肩に手をついて、彼を見下ろす形で、膝でソファに立つ。


「ニノ…」


リーダーは俺を見上げて、掠れた声で俺の名前を呼んだ。俺はきゅっと片方の口角をあげて微笑んだ。


「どうでしたか?二宮さんのマジックは…」


「すっげぇ効いた…何これ」


リーダーは途端に照れたようにくしゃっと笑った。


「元気になった?」


「…ん…なったし…なんでか、別んとこも…元気になっちゃった…」


そう言うと恥ずかしそうに、目を下へやる。


「ふふ、ガッチガチのガッチですね…」


翔ちゃんの真似をして言うと、リーダーはまた照れくさそうに笑った。


「なんで…ニノとちゅうして…こんな…なんだろ」


不思議そうに、目をそこへやるから、リーダーの太ももの外側でソファについていた膝を、太ももの内側に持ってきて、その場所をそっと押す。


「んっ…何す…」


「なんでかは…ライブ終わったら…ゆっくり考えてよ」


俺は少し首を傾げてにこっと笑った。リーダーは一瞬、不安な顔に戻って、俺の腰を両手でおずおずと抱  いた。


「ニノ…おいら、ちゃんと考えるから…そしたら今度はもっと…ちゃんと、今みたいなの、してもいい?」


子供みたいな邪気の無い澄んだ瞳で、こっちを見つめるリーダーに、俺は思わずぷっと吹き出した。


「ちゃんと考えたらね」


俺は、目を細めてにこっと笑う。


「ちゃんと考えて…なんで、俺とキスして、そんななっちゃうのか…わかったら…教えて?」


リーダーは神妙な顔つきで頷いた。その肩を、またあやすようにぽんぽんと叩きながら、身を離してソファから降りる。


「さ、行かなきゃ」


「ニノ、待って…おいら、ちょっと元気には…なったけどさ…」


ドアにすたすたと向かう俺の後ろから、リーダーが焦ったように小さく呟きながら、ついてくる。


「ここも元気になっちゃって…このままじゃ結局出らんなくない?」


俺の後ろで、彼は情けない声を出した。


「…知りません」


「知りませんって、ニノのせいじゃん!ニノがマジックって言って…」


言いつのるリーダーにかまわずドアを開けると、俺たちを呼びに来ようとしていたのか、3人が廊下の向こうからちょうど歩いて来た。


「さ、行くよー」


廊下の曲がり角に立っている相葉さんが手招きして、俺たちを呼ぶ。俺も手をひらひらと振った。


「…ばれそうになったらさ…」


俺は歩きながらリーダーの方へ振り向いて言った。


「見えないように、俺にぴったりくっついときゃいーよ」


リーダーは、一瞬目を見開いて俺を見つめた後、困った顔になった。もう地響きみたいにそこら中に歓声が響く中、俺からふいっと目を逸らして、小さく呟く。


「そんなことしたら…思い出して…また元気になっちゃうもん…」



…これは、もしかして…



思わず笑みをこぼれてきて、隠そうと俺は慌てて前を向いた。視線の先で、みんなが円陣を組み始めていて、俺たちも慌てて合流する。


「ケガのないよう、いいライブにしましょう!」


潤くんの力強い声が響く中、隣で肩を組むリーダーの横顔へ、ちらりと盗み見するように視線を走らせる。まだ少し照れているような彼の顔が見えた。




…ふふっ



これはもしかしたら、



狩猟(ハント)、




成功…じゃない?




俺は彼にばれないように円陣の真ん中に顔を向けたまま、また、ふふっと笑った。


















「ガッチガチのガッチ」、私、もうこういう風にしか聞こえなくて…
どっかオカシイのかも…(^_^;)
でも、無理やり挟み込めて満足でーす( ´艸`)

ってああぁ、
どうか怒らないでくださいませ~ヽ(´o`;