小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ 2-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。







Side N






「んっ…」


彼は水をこぼさないように慎重になっているのか、顎をつまんでいた手を俺の頰にそっと添えて軽く固定する。

そのまま最後まで水を俺の口内に流し入れると、彼はそっと身を離した。ごくんと薬と水を飲み込む俺を見て照れくさそうに笑う。


「んふふ…飲めたね」


俺も恥ずかしさがこみ上げてきて、黙ってこくんと頷く。


「…あ、そっか、もう一個あんだった」


自分の手のひらにまだ錠剤が一つ残っているのに気づいたリーダーは、それをごく自然に自分の口に入れた。水を少し口に含むと、彼はまた顔を下げて唇を寄せる。

錠剤をのせた彼の舌が口  内に滑り込んで、そのまま去ろうとしたけれど、俺が追いかけると、ぴた、と動きを止める。一瞬の迷いの後、リーダーは俺を確かめるみたいにゆっくりと俺の舌をなぞった。そうしながら時折、俺の唇を軽くついばむ。俺は唇を合わせたまま水だけ飲み込んで、錠剤を舌  で弄  びながら、リーダーの口  内へ押し戻した。


「っふ…ふふっ…こら、ニノ、ちゃんと飲めって」


リーダーは笑いながら、両の手のひらで俺の頬を挟んで、額を俺の額にくっつけた。

彼の手のひらは、俺に添えられていたせいか、だいぶ温かくなっていた。


「ニノ…顔、真っ赤になってる…やっぱ、熱あんでしょ」


「ん…ないよ…たぶん…」


リーダーの手が優しく俺の髪を撫でた。


「熱…無くても、ちゃんと…のんで…な?」


リーダーは微笑みながら、俺をあやすようにつぶやいて、目を閉じて再び唇を俺のに重ねる。



ああ…



目を瞑るとか、反則…



俺は思わず、彼の背中に腕を回した。