小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ 2-3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。






Side N






錠剤を乗せた舌が俺の口  内に入り込んで来て、俺の  舌と絡  まり合う。

ごくん、と喉を鳴らして、俺が薬を飲みこんだ後も、リーダーの唇は俺から離れようとしなかった。俺の  舌  を捉えて、さらに深く貪ろうとする。



あれ…



面食らいながらも、俺からも強く吸い付くと、彼は俺の顔を腕で抱きしめながら、俺を優しく、そして時折激しく求めた。ちゅっ…ちゅくっ…って楽屋に似つかわしくない音が何度も響いて、俺は彼の背中に回した腕に力を込めた。



あー、もう、熱上がりそう…



何度も口付けを繰り返した後、はあっ…って息を吐いてリーダーは唇を離した。


「ニノ…ごめん…なんか全然…やめらんなかった…」


申し訳なさそうな顔をして呟く、掠れた声に、胸が騒ぐ。


「ふふ…うつっちゃうかもね、風邪」


俺はわざといたずらっぽく笑って言った。


「…ニノのなら、うつってもいんだよ」


リーダーはまた照れくさそうに、んふふ、って笑った。

その笑顔に、また、どきりとする。



なんでこの人は…臆面もなくこんなこと言うんだろ…



「…俺の風邪菌、ひねくれてるよ、たぶん」


「っふふ…いいよ。おいらにうつったら、ニノの風邪、早く治るかもしんないし」


リーダーは笑いを含んだ声でそう言いながら、向かいのソファに座った。傍らに置いてあった雑誌を膝に乗せる。


「しばらく、寝な。ここにいるから」


「うん…リーダー、飲ませてくれて…あんがと」


急に恥ずかしくなってきて、リーダーにかけてもらった彼のシャツを鼻まで引っ張りあげながら、小さく呟くと、彼はかすかに笑った。


「いんだよ、そんなの……ただ…さ、」


リーダーは何か考えているように言葉を切った。


「…俺以外の奴にああやって薬飲ませてもらうの…無しな」


「…な、なんで…」


「なんでも」


リーダーは俺をじっと見て、きっぱりとした口調で素早く呟いた。そして、今度は俺から目をそらして、小さな声で拗ねたように呟く。


「なんか…ヤダから」




…な…



それって…



俺は鼻まで引っ張りあげた彼のシャツを両手でぎゅっと握った。リーダーが少し不安そうな顔でまたこっちを見つめるから、返事の代わりにこくんと頷くと、彼は安心したように笑った。


「ホラ、寝ちゃいな。風邪引くから」


「いやだから、風邪引いてんだって…」


俺は恥ずかしさを隠したくて、わざと呆れた声を出した。



…ああ、もう、



あなたといれば



       胸の中は、いつも、



嵐。







俺はうるさく騒ぐ胸を落ち着かせようと、無理やり目を閉じた。






ったく…



あなた以外に



あんなことして欲しいなんて、



思うわけないじゃん…





けど、






けど…ね。





あなたが、俺のこと、



欲しくて欲しくてたまらなくなるまで、



そしてあなたが、それを



自分ではっきりと思い知るまで、








絶対に…










絶対に言わないよ。






だってこれは、




本気の狩猟(ハント)なんだから。





リーダーが雑誌のページをめくる音を聞きながら、俺はつかの間の眠りに引き込まれていった。