君のウィンクは星の味 4 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side O







宴の席に戻ると、みんながテーブルとテーブルの間の開いたスペースに輪になって座っていて、その真ん中で山田くんが割り箸をひたすら割りつづけるという謎の光景が繰り広げられていた。


「何してんの?」


「あ、大野くん戻ってきた。じゃあやりましょう、王様ゲーム」



は?



王様ゲーム?



俺の驚く顔を見て、山田くんは吹き出した。


「いやあ、王様ゲームの説明してたら、マッチさんがやったことないからやりたいって」


「で、この面子でやんの?」


俺は輪に参加している奴らを見回した。マッチさん、山田くん、中島くん、岡本くん、有岡くん、侑李、松潤…。


翔くんは、壁際で相葉ちゃんと隣りに座って、俺が見ると苦笑いしながら、顔の前で手を振った。


「あ、まだ二宮がいないんじゃない?」


「ニ、ニノは…」



…ニノはいいんじゃない?



マッチさんがニノを探すそぶりをするから、焦る。


「だって、智さん、ニノがいないとやんないでしょ?」


松潤がニヤニヤしながら俺を見た。



…そりゃまあそうだ…けど…



おいらはもう…早く帰りたいって気持ちでいっぱいだったけれど、ニノは戻ってくるなり後輩たちに腕を掴まれて、無理やり輪の中に組み入れられてしまった。


「何、するんすか?」


「王様ゲームですっ」


侑李が楽しそうな顔でニノに告げると、ニノは「うへぇ」って顔になった。



ふふっ…やりたくないって顔に書いてある…



「マッチさんが、やりたいって」


松潤が笑いながらニノに告げると、ニノは浮かしかけていた腰をまた床に降ろした。


「あなた、やんのね?」


ニノが俺を見て、首を傾げながら聞くから思わず頷くと、「じゃあしかたないな」って小さく呟くのが対角線に座っていても聞こえた。


「じゃあ、ルールはいいですか?この割り箸に一つだけ『おうさま』って書いてあるんで、引いた人が王様で、みんなに命令できます。命令するときは番号で指名します」


山田くんが番号の書いてある8本の箸と「おうさま」と書いてある箸をみんなに見せ、それを、テーブルに置いてあった串入れみたいな筒に入れた。


「命令はなんでもオッケーですが、やる人がイヤなこともあると思うので、長くても最大10秒間にしましょう」


うんうんと頷く面々。



山田くん、王様似合うな…



ってか、山田くんなら王子か…



そんなことをぼんやりと考えていたら、隣に座っていた松潤が、口を開いた。


「ただやるだけだと面白くないんで…グループ対抗にしますか。出来ない命令が出てきたらそのグループの負けってことでここのお会計全部払う」



出たー…ヒリ潤…



「いいですね、負けませんよ」


山田くんは不敵な笑みを浮かべた。


「え、俺は?」


マッチさんは自分を指差しながら松潤に聞いた。


「マッチさんは、そもそも王様っぽいし、1人グループです」


「なんでだよっ」


輪の面々がゲラゲラ笑って、マッチさんも笑ったのが了承の合図になった。山田くんが箸を入れた筒を振って真ん中に置いて、ゲームは始まった。