君のウィンクは星の味 5 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side O







全員で同時に割り箸を持って引き上げる。


「王様だーれだ?…わ、俺だ」


山田くんが自分の割り箸を見て声をあげた。


「じゃあ…ベタにポッキーゲームとかにしますか?デザートについてたポッキーあるし」


山田くんはつい先ほどテーブルに到着したデザートについてきたポッキーを摘まんだ。


「誰がやんの?誰がやんの?」


松潤が楽しそうに笑う。



うーん、楽しんでるな…



ニノは割り箸を見て自分の番号を確認している。



俺は…5番か。



ニノに当たんなきゃいっか…



「えっとじゃあ、3番と5番の人」


「俺だあ」


俺がびっくりして声をあげると、


「あ、3番、僕です」


キラキラした目で手を挙げる侑李。


「大野さんと知念ね」


ニノは面白くなさそうに呟いて、割り箸を筒に投げ入れた。



んふ…もしかして妬いてくれてんのかな、ニノ…



かわいいかも…



俺がポッキーをくわえたら、反対側を満面の笑みを浮かべた侑李がくわえた。



すでにちけぇ…



「ふふっ、僕最後まで行っちゃいますよ?」


「マジか」



別に全然いいんだけど…



ニノがちょっとこえぇ…



輪の面々は皆笑っているのに、一人だけむうっと口を尖らせたままのニノが怖い。事情を知ってる松潤だけが笑いをかみ殺すような表情をしている。



ゆっくり進も…



「じゃあいきましょー!ポッキーゲームスタート!」


山田くんが明るく言ったとたん、侑李が折らないように慎重に、でもかなりのスピードで食べ始めた。


「知念、お前リスかよ」


JUMPくん達のヤジが飛ぶ。



うーん、ちょっとは食べないと…だよな。



俺もあまり侑李に近づかないよう慎重に食べ進める。


「おーっと知念くんもう半分超えましたね!」


「はやっ」


気がつくと侑李の顔が目の前にあった。


ん⁈もう5センチくらい?



「あははっ、ヤバイ、侑李目閉じてるっ」



その瞬間を待ち望むかのように中島くんや有岡くんも俺たちの周りを取り囲む。



いや、ちょ、待って…



どんどん近づいてくる侑李の顔…ってか唇…



そのとき横からすっと手が伸びてきた。



パキッ‼︎




「あぁっ!」


「あ…」


「はい、10秒たちましたー終~了~」


甲高いニノの声が響いたと思ったら、俺と侑李がくわえていた、もう3センチくらいのポッキーが横から伸びたニノの手によってきれいに折られた。松潤が脇でゲラゲラ笑ってる。


「二宮くんっ…もう、いいところだったのに~」


侑李が残念そうに言うと、ニノはニヤリと笑って自分の指についたチョコを舐めた。



「最大10秒だから。この人腰が引けてんだもん、うちのグループ負けちゃうだろ?」



腰引けてたのは、お前のせいだけどな…



がっくり肩を落とす侑李を山田くんや中島くんが慰めていた。