Side O
言い淀むニノの唇に、ちゅっと音を立ててキ スをする。
「えと…その…そこも…いいんだけど…」
「んふふ、じゃあここ?」
身を少しかがめて胸の 先にもちゅっとキ スをする。
「そこ…にされると…その…キ…スしてほしくなるとこが…あって…」
ニノは真っ赤になって、目を伏せてつぶやいた。
ふふ…
かわいい…
もうとっくにわかってるけど、もう少しいじ めたくてわざとわからないフリを続ける。
「どこ?手でさわ ってみて」
「え…」
「ニノがキ スしてほしいのはどこ?」
俺が聞くと、ニノは眉をぎゅっと寄せて、口を尖らせた。
少しのためらいの後、ニノは自分の手をそっとカ レにふ れさせる。
「ここ…」
ニノは真っ赤になって、小さな声で呟いた。
「ふふ…じゃあ、キ スすっから、しやすいように脚 開 いて?」
「なっ…ヤダ」
ニノは俺の言葉を聞くと弾かれたように首を振った。俺は見せつけるように舌でゆっくりと自分の下唇をなぞって、口を開いた。
「王様は、キ スしてほしいんだよね?」
「…ん」
ニノは眉を寄せたまま、俺の唇に視線を止めて、素早く頷いた。
「じゃあ、ちゃんと自分で…おいらがキ スしやすいようにして?」
ニノと目を合わせてから、促すようにカ レをちらっと見る。ニノは真っ赤な顔のまま、唇を尖らせて、膝を立てた。そのままその膝をゆっくり開いていく。頭をもたげた中 心がゆらりと揺れて、俺を誘うようにあやしく雫をこぼしている。
「…もういい?」
60度くらい脚をひら いて、ニノは困った顔のまま首を傾げて、許しを請うみたいに口を開いた。
「ダメ。もっと」
「ヤダ…これ以上無理だって」
「できんでしょ?ほら、膝も自分で持って?」
ニノの手を掴んで膝に誘導する。
「っは…やぁ…」
恥ずかしいのか、首をかすかに振りながら、ニノは両の膝裏に手を入れた。そのまま左右に開いていくと、ニノの脚がキレイな『M』の字になった。
ニノは自分の姿を見たくないのか、恥ずかしそうに顔をそむけながらも、膝裏をしっかり掴んで中 心をさらけ出している。
そんな恥ずかしいのに、おいらに…そこにキ スして欲しいんだ、と思うとかわいくてたまらない。
「おおのさぁん…シ…て?」
耳まで赤く染めて、ぎゅっと眉を寄せたまま、ニノがねだるように甘い声をあげた。