先生なんて呼ばないで 1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


翔くん、34歳おめでとうございます\(^o^)/



こんばんは、雪乃です。

えっと…若干恥ずかしいタイトルですけど、本気です、安心してください!←むしろ不安


アイバースデイの時に決意した、「ニノちゃん総受伝説♡の検証」として、メンバーの誕生日ごとに、メンバー×ニノちゃんを書く、という試みの第2弾です。


最初はリアル設定で書こうと思ってあらかた妄想もしたんですが…なぜか、急に非リアルで書きたくなって、そしたらなんか長くなってきて…


初のパロディーが、櫻宮(^_^;)
いいんだろうか…
大宮でも書いたことないのに…


リアル設定櫻宮も、いつか書こうとおもってます( ´艸`)



というわけで、櫻宮(磁石っていう方がメジャーなのかな?)&パロディーで、今日から少しお付き合いくださいませ♪( ´▽`)













-----






Side S






「翔ちゃん、できた。あってる?」


「櫻井先生って呼べって言ってるだろ?」


「えー、いいじゃん」


ニノがこちらへ見せてきた英文に目を走らせながら言うと、ニノは唇を尖らせた。




幼馴染のニノの家庭教師を、俺は始めた直後にすぐ後悔した。




ニノの母親から、ニノの英語の家庭教師を頼まれたのは、ニノが俺の入学した大学を志望していたことと、昔、近所に住んでいてガキの頃からよく知っているということに因るんだろう。

俺は大学の勉強やサークル活動でそこそこ忙しかったけれど、ニノが高3の今、冬休みから受験までという短い期間だけだということだし、可愛い弟みたいに想っていたニノの家庭教師だし、とついOKしてしまった。



そう、今思えば、「後悔するんじゃないか」って予感はあったのに、「ついOKしてしまった」んだ。



俺が回答をチェックしている間、ニノはじっと俺の横顔を見つめている。俺は回答に◯つけをして、ニノに返した。


「ここ、和訳がちょっと違う。今度は辞書見ていいからもう一回訳してみて?」


「わかった、翔ちゃん」


「だから櫻井先生って呼べっつーの」


「ふふ…」


いたずらっぽく笑って、もう一度問題を解き始めるニノを見ながら、俺はまた後悔の念にとらわれる。



なんで、引き受けちゃったんだろ…



他のガキとは一線を画すクールでドライな物言いをするかと思えば、意外と懐っこくて、道で会ったり、近所の店先なんかで出会うと、かならず声をかけてきて、俺の後を付いてきた。俺の下手な冗談に声をあげて笑ったり、要らなくなったゲームソフトをあげたりしたら、無邪気に喜んで、照れたように笑う。



ニノは可愛かった。



そう、可愛い弟みたいに思っていた…つもりだったんだけど…


ニノは真剣な顔で辞書を読んでいる。温かい部屋の中にいるせいか、冬なのにニノは薄いロンTを着ていた。襟から覗く白い肌に、勉強机の蛍光灯が反射して、より白く見えた。和訳を一生懸命書く小さな手の動きに合わせて、かすかに上下する細いうなじ。

俺の視線に気づいて、ニノはこっちを向いて、「ちょっと待って」と囁くように素早く言った。薄茶の瞳がすうっと細められて、形の良い唇がきゅっと微笑みの形にカーブする。



マジで、どうしよ…



気を緩めると、抱きしめたくなるんだよな…



俺が咳払いしながら「あと3分くらいでできる?」と聞くとニノは頷いた。



信じらんないよな…



弟みたいに想っていた奴のこと、



いつの間にか、好きになってしまってたなんて…



勉強に集中しやすいようにと、ドアはいつも閉まっている。



このふたりきりの空間が、



嬉しいけど、困る…



だって俺は…



ニノがペンを置いて、ノートをこちらに寄越した。


「櫻井先生、出来たよ。見て?」



曲がりなりにも、こいつの「先生」になってしまったんだから…