先生なんて呼ばないで 14 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side N







「お邪魔しまーす」


翔ちゃんに続いて玄関に入る。

短い廊下の右手に小さなキッチン、左手にバスルーム、突き当たりに八畳程のワンルーム。


「えっと…こういう部屋って、なんていうんだっけ?1R?」


「1K…部屋とキッチン別だから」


大学の食堂で一緒に夕食を取って、翔ちゃんの部屋に帰ってきた。


初めてなのに、なぜか「帰ってきた」と言ってしまうのは、適度に散らかっているこの部屋の居心地の良さのせいだろう。

家具といえば、ベッドと、パソコンの置かれた机、真ん中に小さなローテーブルがあるだけのそっけない部屋だった。

新聞がフローリングの床に直に積まれたままになっている。ベッドの下に数冊の本が積まれているのも見えた。ダンベルが部屋の隅に無造作に転がっている。


「キッチン、使ってるの?」


「ほっとんど使わない…」


翔ちゃんはいつもより言葉少ないような気がした。目もあまり合わせてくれない。



もしかして、緊張してる?



…緊張してんのは、こっちだって、そうなのにな…



「あ、明日内見9時からだから、結構早いよな。ニノ、先シャワーしてくる?」


「ん…翔ちゃんは?」


「俺は、お前の寝床を作る。布団出さなきゃ」



…布団なんか、一組でいいけど…



翔ちゃんが真面目な顔で、押入れから布団を出そうとしているのを見て思う。


「あ、そっか、着替えないよね」


翔ちゃんははっと気づいたように言って、小さなタンスを開けてひっくり返すような勢いで何かを探し始めた。


「ほら、これ着て」


黒白チェックのパジャマと新しい下着を渡されて、追い立てられるようにバスルームに入った。



もしや…



翔ちゃん、今夜俺に、何もしないつもりなんだろうか…