前の「あ・ま・い・の」とはつながっていませんが、同じテイストなので同じテーマにしてみましたо(ж>▽<)y ☆
※同じテイスト…ストーリーのへったくれもないただのアレ♡です
あく菌ありそうなので、心折れたらごめんなさい(^_^;)
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Side N
「にの~!これ、一緒に食べよ?」
夜更け過ぎに俺の家にやって来た大野さんは、にこにこしながら、リビングのローテーブルにそれをぽんと置いた。
生クリームのぎっしり詰まったロールケーキが数切れ、おしゃれな箱に入っていた。
「夜中に珍しいね」
「なんか…食べたくなっちゃったから」
ソファに座っていた俺が、スプーンを取りにキッチンへ行こうとすると、通せんぼされて、リビングへ押し戻された。
「スプーン…」
「スプーンいらね…そのまま食べよ、そのまま」
満面の笑みに、何かよからぬことを考えているな、と思ったけれど、俺は素直にリビングのソファに戻った。大野さんは隣に座って、一切れとって俺に渡してきた。
「思いっきり食べてみて」
俺と、ロールケーキを交互に見て、にこにこしながら大野さんが言った。
「なんか…よからぬこと考えてるでしょ?」
「んふふ…いいから」
俺は手にしたロールケーキにぱくっと食いついた。ふんわりとしたスポンジと甘い生クリームが、口の中に広がる。
「ニノ、そのまま」
二口目を食べようとした俺の手首を大野さんはがしっと掴んで、俺の顔を覗き込んだ。
「んふふ…白いの、ついちゃったね、やっぱ」
「え」
「しやがれの収録のときの顔…超可愛かったから…もっかい見たくて」
大野さんはくふふっと笑って、俺の手に持ったロールケーキを取ると、箱に戻した。
「な…おいら、それキレイにしたげる」
大野さんは、笑みを浮かべたまま、俺に顔を寄せると、俺の唇の端をペロリとなめ た。
「んっ…ふふっ…何してんの」
「もっかい食べような」
大野さんはにこにこして食べかけのロールケーキをまた手にとって、俺の唇に近づける。
もう…しょうがない人だな…
俺は苦笑を漏らしつつも、ぱくりとまたロールケーキを頬張った。
「んふふ…ニノ、口ちっせぇから、こっちも…」
大野さんはさっきとは反対側についた生クリームを嬉しそうに見ると、また唇を寄せてきた。
ちゅっ…と大きく音を立てて、生クリームを舐めとった大野さんは「あめぇ」と満足そうに呟いた。
ふふっ…かわいい。
俺はなんだか楽しくなってきてしまって、指をロールケーキに伸ばして生クリームをすくい取った。
「ここは…もっと甘いよ…」
口をかすかに開けて、舌をちらりと見せながらその先端にクリームを乗せる。すぐにゆるく溶け出すクリームの白が、唇を伝っていくのがわかった。
「お前…バカだろ?」
大野さんは言葉とは裏腹に、ふふっと笑いながら俺の顎を指ですくい上げる。
「あなたに…言われたくないよ…っんん…」
甘い甘い生クリームは、すぐに絡め取られてなくなって、代わりに大野さんの甘い舌が俺をくすぐり始めた。