君の瞳でつかまえて 5 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side O








櫻井大尉が去って、俺は内心ため息をついた。



わかってるな?って…



つまり、吐かせとけよ、って意味なんだろうけど…



「リーダー?」


相葉ちゃんが心配そうにこっちを見た。


「一度、戻る」


見張り役に短く告げて、相葉ちゃんと牢を出た。


詰め所に戻ると、棚にしまってあった書物を取り出した。


「リーダー、これ…」


「ん…」


まだ新米牢屋番の俺に、つい先日、渡されたのがこの『心得』という書物だ。囚人を自白させるための様々な方法が記されている。


「俺もこれ読まされたことあるよ。リーダー、できんの?」


「んー…痛い系とかは…ちょっと…」


相葉ちゃんも、ふんふんと頷いた。


「そうだよね…俺やったことあるけど、なんかこっちの心が痛くなっちゃうんだよね」


「やっぱそうなんだ…」



なんでおいら達、牢屋番になったんだろ…



しかし、今はやるより他に仕様がない。俺は書物に描かれた、囚人を痛めつける様々な方法や道具を見ながらパラパラとページをめくった。


「性  的ナ責メ苦ヲアタエルニハ」


と書かれたところではたと手が止まる。


手に、柔らかなニノの体の感触が蘇ってきた。


「リーダー、もしかして…」


「こっちしかないよね…」


小さく呟くと、相葉ちゃんは途端に、いたずらっぽい笑顔になった。


「リーダー、逆に…溺れないようにね?」



おぼれる?



「水責めとかしないから大丈夫」


「そういう意味じゃなくて…」


俺の肩をポンと叩いて、相葉ちゃんはくっくっと笑った。