君の瞳でつかまえて 11-2 + | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side O







俺の頭がはてなマークで満たされる。王子はニノの頰を片手で挟んで、ぐっと力を入れた。


「こことかね」


「っは」


無理矢理口を開かされたニノが苦しげにうめいた。開いた唇の隙間から、赤がちらりと覗く。



あの場所を昨日…



思わず思い出して顔の温度が上がっていく。


「そっ…そこは確認しました」


「へぇ…じゃあここは?」


王子はニヤリと笑うとかがみこみ、今度はニノの片  脚の膝  裏に手を入れて抱え上げる。


「やっ…やめっ…」


ユカタは大きくはだ  けて、白いふく  らはぎから、内  も  もまでがあらわになって、ニノが焦った声を出した。


「ここのことね」


王子の指  先が、あらわになったニノの下  着の、後ろの部分に回り込んでいく。


「やっ…やあっ」


「ニノ」


思わず近づこうとすると、王子の厳しい視線に制される。


「確認したかって聞いてんの、ここ」


王子はニノのそこに布の上から指を這  わせたまま、何度かなで  る。


「ぅあっ…」


ニノは眉を寄せて、目を閉じ、か細い声でうめいた。


「か…確認してないです」


「ダメじゃん。『心得』読んでないの?書いてあったでしょ?」


王子はやっと指を離すと、ニノの脚を下ろした。


「それは…」


「いいよ、翔さんこういうの得意だから、やってもらおう。こいつが何者なのか、早く吐かせたい」


翔さんとは、櫻井大尉のことだろう。櫻井大尉が王子と『特別に』懇意にしていることは公然の秘密だった。


「あの!俺、やります。俺にやらせてください」


思わず、口をついて出た言葉に、何より俺が驚いた。



でも…他の人に、ニノが何かされるのはとてつもなくイヤだと思った。



ましてや、冷徹なことで有名な櫻井大尉にな  ぶられたら…



その先を想像することは耐えられそうになかった。


「ダメだよ。智さん、昨日やって口を割らせられなかったんでしょ?」


「それは…」


俺は唇を噛んだ。


「翔さんは軍の遠征先で捕  虜をとらえることもあるからやり方は心得てる。智さんは長年画家やっててくれたんだし、今回はいいよ」


「あの!実は…報告した後に、口を割ったことがありまして…」


俺は、ニノを櫻井大尉に渡したくない一心で、口を開いた。ニノをちらりと見ると、不安そうな顔でこちらを見ている。


「そうなんだ…こいつが何者なのかわかったの?」


「はい…トーマ王子の…乳母子だと」


潤王子は目を見開いた。


「なんだと?こいつが…?」


王子は再びニノに向き直る。ニノの顎に手をかけて、顔を上向かせた。


「トーマは俺と同じ年の頃のはず…年頃も合う…さぞかしいろんなことを知ってるんだろうな」


ニヤリと笑いながらニノの頰をな  でる王子の手が、ふと、止まった。