ニノを、櫻井大尉に渡したくない。
櫻井大尉に渡すくらいなら…
俺の手で口を割らせる。
俺はそう決意すると、もう一度『心得』を読んで、自分の寝所に向かった。
部屋へ入ると、ニノが寝台に横になっていた。両手首を手錠でひとまとめにされて、柵に固定されている。
俺に気づいて、見上げる顔は眉が寄っている。
何されるか、不安だよな…
ホントは、安心させてやりたい…のに…
俺は拳をぎゅっと握りしめて、ニノに近づいた。
ギシッと音を立てて、寝台に上がり、横たわったニノの体の上に覆いかぶさって見下ろした。
俺はそう決意すると、もう一度『心得』を読んで、自分の寝所に向かった。
部屋へ入ると、ニノが寝台に横になっていた。両手首を手錠でひとまとめにされて、柵に固定されている。
俺に気づいて、見上げる顔は眉が寄っている。
何されるか、不安だよな…
ホントは、安心させてやりたい…のに…
俺は拳をぎゅっと握りしめて、ニノに近づいた。
ギシッと音を立てて、寝台に上がり、横たわったニノの体の上に覆いかぶさって見下ろした。
ニノの瞳に驚きの色が広がる。思わず抱きしめたくなるのをぐっとこらえた。
王子に言われた通り、名前を…吐かせなきゃ。
そして、あの夜、何をしてたのか。
何の目的でこの国に来たのか。
おいらが、吐かせる。
するり、と俺は着ていた制服のタイを外した。そのまま膝立ちで上着を脱ぐと、ニノが目を丸くする。
「お前だけ脱がすの…平等じゃねぇから…」
下も寝台の上で全部脱ぐと、ニノは俺の体の線を目で追うように上から下へ視線を動かして顔を赤らめた。
「あ…」
ニノが身につけているユカタの帯をしゅるしゅる解く。襟を左右に開いていくと、昨日と同じようにニノは眉を寄せて恥ずかしげに横を向いた。
「…や…」
王子に言われた通り、名前を…吐かせなきゃ。
そして、あの夜、何をしてたのか。
何の目的でこの国に来たのか。
おいらが、吐かせる。
するり、と俺は着ていた制服のタイを外した。そのまま膝立ちで上着を脱ぐと、ニノが目を丸くする。
「お前だけ脱がすの…平等じゃねぇから…」
下も寝台の上で全部脱ぐと、ニノは俺の体の線を目で追うように上から下へ視線を動かして顔を赤らめた。
「あ…」
ニノが身につけているユカタの帯をしゅるしゅる解く。襟を左右に開いていくと、昨日と同じようにニノは眉を寄せて恥ずかしげに横を向いた。
「…や…」
「本当の名前とか」
あらわになったニノの素肌に目を吸い寄せられながら、俺は低い声で呟いた。
「あの夜、何をしてたのか、とか」
俺は帯を解かれて、さらけ出されたニノの下 着に手をかける。
「何しにこの国に来たのかとか」
「あ…や…」
言いながら身につけたそれを取り去る。隠すもののなくなったニノの体に覆いかぶさった。
「恥ずかしい?」
ニノは頰を真っ赤にして俺を見上げて、こくんと頷いた。心細そうな顔からは、昨日、体を触って確かめればいいと言った気の強さは消えていた。
昨日は、精一杯、強がってたんだろうな…
敵国の奴なのにホントはこんなこと思っちゃダメなんだけど…
抱きしめたい…
「今挙げたようなこと、早く言ってくんないと…」
…俺が、
お前に捕らわれちゃう…
俺は気持ちを抑えるため、眉をぎゅっと寄せて、唇を引き結んだ。
俺は気持ちを抑えるため、眉をぎゅっと寄せて、唇を引き結んだ。
ニノの鎖骨のあたりをつっとなぞる。ニノは俺から顔を背けて、かすかに小さく息を吐いた。
「もっと恥ずかしいこと、すっから」
手始めに、胸の赤い実をつまむと、ニノは「やぁ…」と小さく声をあげた。
「もっと恥ずかしいこと、すっから」
手始めに、胸の赤い実をつまむと、ニノは「やぁ…」と小さく声をあげた。