BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
Side O
どうしよ…
全然足んねぇ…
「な…んで…」
俺はニノの肩に顎をのせて、荒く息をつきながら声を絞り出した。
「媚 薬のんでるおいらより…お前の方が先にイ くんだよ」
「ごめ……だって…」
ニノはベッドに落としていた腕を俺の背中に回す。
「大野さんに飲ませるとき…俺もちょっと飲んじゃったし……それに…」
俺は顔をニノの肩から離して、ニノの顔を見た。
頰を上気させたニノの瞳は、涙がこぼれるんじゃないかと思うくらい潤みきっていた。
「俺だって…大野さんのこと…」
ウルウルの瞳で熱く見つめられて、ドキドキした。
…わかってるよ。
だってお前…
「おいらのこと、すげぇ好きだもんな…」
「バッ!…ッカ…」
ニノは慌てた声をあげたけど、俺は笑いを抑えられなくて、くふふっと声を漏らしてしまった。
「な、おいら全然足んねぇわ」
俺は壁を背にしたニノにかぶさっていたけど、身を離してニノのTシャツの裾に目をやった。
「シャツ、まくって上にあげて?」
ニノは、まだ荒く息をついてぼうっとしていたけれど、俺の言葉にこくっと頷いた。