恋するのに、難しくも易しくもありません 7 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
























Side N





世界一難しい恋は、



それをふたりで抱えてたんだってわかった途端







世界一易しい恋になる







ふたりでいれば



ふたりでゆけば




{7B8C3CDF-196C-4590-92CA-3D075445F8DC}




きっと大丈夫





















周りの部屋は、みんな飲んだりして、まだ騒がしいんだろうか。


俺は、ホテルの部屋の窓から眼下に広がる夜景を眺めながら、大野さんを待っていた。


こんこん、とドアの方から音がして、俺はゆっくりとドアに近づいて相手を確認してそっと開ける。

大野さんはなぜか唇を尖らせて、部屋に入ってきた。


「なんで…むぅってしてんの?」


「や、だって…小瀧の奴…しゃべっちゃうんだもん…」


大野さんは手を喉にあててさすりながら、気まずそうに目を逸らして呟いた。


俺はふふ、と微笑んで、大野さんの手を軽く握った。


「座って?」


照明を落とした部屋の中央、ベッドを目で示すと、大人しく座った大野さんに、俺はまた微笑んだ。


「ね、今度はちゃんと演技指導するから…もっかい練習しよ…キスシーン」


大野さんの目が見開かれて、何かを言おうとしてるみたいに口を開けた。



あなたが使った、



ふたりの逃げ道みたいな言い訳を






今度は俺が





使っても…いいよね?





俺がにこっと笑うと、大野さんもぷっと吹き出した。


「ニノ…当分キスシーンはねぇから」


「映画であるかもでしょ?最優秀の男の演技指導なんだから、ありがたく受けてよ」


「ふふっ…うん…じゃ、受ける…」


俺は隣に腰掛けた大野さんの方を向いた。


「どんなシーン?」


大野さんが聞きながら、俺の腕に触れた。


「キスシーンは、好きだって伝えるためにあるよね…」


俺の出した声はかすれていたかもしれない。

大野さんは頷いた。


「どうすれば、相手に想いが伝わるか、考えてよ…」


「ニノ…」


大野さんの、俺の腕に触れていた手にぎゅっと力がこもる。その腕が俺の背中に回ったかと思うと、ぐいっと抱き寄せられた。

大野さんの、腕も、触れあっている体のあちこちも、全部温かくて、大野さんの香りがして、胸が騒ぐ。


大野さんは背中に回していない方の手で、俺の頰にそっと触れた。


「ニノ…」


まっすぐな大野さんの瞳が、「いいの?」って聞いている気がした。


ゆっくりと瞳を閉じると、頰に触れていた手が俺の顔を引き寄せる。すぐに、俺の唇に、大野さんの唇が重なった。


「…ん……」


押し付けられた唇はしばらくすると離れたけれど、またすぐに、俺の心を探るみたいに、遠慮がちにチュ…と重ねられる。