恋するのに、難しくも易しくもありません 9 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


前回第8話はこちら




























Side N






好きだと言ったら



キスなんかしたら



ダメだと思ってた



この人は俺の






一番大切な人だから

















「ニノ…ごめん…」


「なんで…謝んの…」


「その…ずっと言えなかったくせに…好き、って言っちゃって…ごめん」



…なんだそりゃ。



俺は思わず、ぷっと吹き出した。


「ずっと?」


「ずっと……結構、割と前から…」



一緒じゃないか…俺と。



笑い声をあげた俺を怪訝そうに見つめる大野さんの頰を両手で軽く挟みながら囁く。


「俺もだから…俺もごめん」


「じゃあ…ニノも…おいらのこと…しゅき」


大野さんが全部言ってしまいそうになったから、慌てて両頬に重ねた手に力を込める。自分の声が舌ったらずになって、大野さんの瞳が丸くなった。


「ふふ…最も秀でた男のセリフとんないで」


「ごめん…」


「謝んないで」


大野さんは、俺に両頬を挟まれたまま、んふふ、と笑った。


「ニノ、セリフは練習してきた?」


「最も秀でた男に練習なんか要らない」


俺は大野さんの瞳を見ながらいたずらっぽく笑った。大野さんは、ふ、と優しく微笑んだ。


「俺も…ずっと…好き…だっ……んっ…」


俺の渾身の『セリフ』は最後まで言えなかった。

大野さんが、また俺の唇を自分のそれで塞いで、深く、口付けたから…

俺に覆いかぶさる大野さんの温かい体の重みがどうしようもなく愛しい。

大野さんはチュッ、チュッと俺の唇を啄むように何度も唇に優しく触れた。そうしながらも、耳や髪に触れる指先はくすぶる熱を伝えてくるように熱くて、時折ふたりの唇の間で交わされる吐息の温度もどんどん上がっていく。

大野さんの唇は俺の耳元をかすめて首  筋をは  う。


「ニノ……欲しい…」



俺も…だけど…



ドキドキいう胸の音が聞こえるんじゃないかと思うほどだった。



このままだと、



胸がぶっこわれそう…



「ニノ…耳真っ赤になってる」


「う、うっさい」


くふふっと大野さんが嬉しそうに笑うのが悔しくて、顔を背けると、大野さんに向ける形になった首  筋に、またキ  スが降ってきた。