君を瞳にとじこめて 3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


タイトル変えました(・∀・)






















Side O






ニノ始めその場にいる者はびっくりして山田を見た。


「あの…変ですか?イヤですか?和也様」


不安げな顔になった山田がニノに問う。


「…いや、イヤじゃないけど…そんなの褒美になんの?」


「和也様のお姿を僕の部屋に飾って、いつも…お姿を見ていないときも、『今どうしていらっしゃるか』『今ご所望のものはないか』と気を配れるようになりたいのです」


山田は櫻井大尉や潤王子にニコッと笑いかけた。


「ふ…立派な心がけだな。大野隊長…でなく今は画家だったな」


櫻井大尉が俺の方を向いた。


「何か描いてやってくれないか」



答は言うまでもなく「イヤ」だったけど…



ニノが不安げにこちらを見ていた。


「わかりました」


俺が頷くとニノは明らかにほっとした表情になった。


「あの…できたら…」


「なに?」


山田が声をあげて、ニノが聞き返した。


「できたら、ユカタを着ていらっしゃる和也様の絵がいいです」



ユカタぁ?



やだよ…



なんでわざわざそんな可愛いニノの姿を描いてやんなきゃいけないんだよ…



「…だって、大野さん、いいよね?あ…っと、ユカタ着てたら構図とかは何でもいいんだよね?」


ニノが畳み掛けるように山田にもう一度聞くと、山田はニコッと笑って「はいっ」と嬉しそうに頷いた。



はあ…



マジか…



雇われ画家はつらいな…



俺は皆に悟られないよう小さくため息をついた。話題は次の表彰者に移り、ニノは微笑んで話を聞いている。



いやいや、待てよ…



そっか。



画家なんだから、



アレとか、コレとか、出来んじゃね?



表彰者へのヒアリングが終わった。

皆で執務室を出るとき、まだ座っていたニノに近づいて「午後、さっきの絵、描きに行くから」と声をかけた。

ニノが気づいて顔をあげる。


「ユカタ、着といて?」


素早く小さな声で言うと、ニノは嬉しそうに目を細めて頷いた。