BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
5-2が消えていたら
教えてくださいm(_ _)m
Side O
「…っや……あぁっ…」
ニノは目をぎゅっと閉じてかすかに首を振った。閉じた瞼を縁取るまつ毛が、ふるふると頼りなく揺れる。
「朝、言ってたのも嘘?俺と山田間違えたとか」
「ちがっ…ひゃ…ぅ…やぁっ…」
手のひらの圧を高めて少し揺らしてやると、ニノはあ えいで顔を上げた。
感 じきって、とろんとした瞳。
「はぁっ…ごめ…ごめんなさい…」
ドキン
半開きの唇が、謝罪の言葉を紡いで、胸が騒ぐ。
「…なんで謝んの」
動揺を押し隠すように、俺はニノの中 心をきゅっと包む。
「ぁう…その…大野さんと…涼介…間違えて…ごめ…」
俺は「大野さん」で
山田は「涼介」…
ちくりと胸が痛んで、俺は思わずぎゅっとニノの中 心を握りしめた。
「あぁっ…その…やぁ…和也って呼ばれて…つい…」
『和也』って…
「あいつに和也って呼ばせてんの?」
ニノの顔を正面から見据えると、ニノは慌てて首を振った。
「ちがっ…あの…」
ニノが口を開いたとき、寝室のドアがノックされる音がした。
「和也様、昨夜調査依頼のあった件、結果のご報告なんですが…今よろしいですか」
櫻井大尉の声…
ニノと目を合わせると、ニノは焦った顔で首をぶんぶんと振った。