あの日吹いた風の色を僕は 2-3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ






















Side O






唇がそっと重なったかと思うと、次の瞬間、2人の  熱  い  舌  も  ふ  れあっていた。水を飲んで、少し冷えてたはずの唇が再び燃えるように熱くなる。何度も角度を変えてついばみ合った。



おいらの唇を欲しいと囁く



この唇から、





ずっと、心が離せない。





この唇に、焦がれて、



心惹きつけられて、



癒されて、





救われてきた。






そっと目を開けて唇を離すと、おいらと同じくぼぅっとした瞳でこっちを見つめるニノと目が合う。


「シ  たい…ね」


熱い吐息とともにニノが呟いた。

さっき俺が部屋に入るのを拒否した強さは形(なり)をひそめ、ニノの声は甘く俺の耳をくすぐる。



ニノの言う通り、いつもなら…このまま…



だけど、さすがに今日は無理、だな…



そんなおいらの思いを読み取ったのか、ニノは微笑みながら呟いた。


「今日は…無理だけど…」


「うん…」


「明日もあるもんね…」


「お前の腰も…無理でしょ」


「うん…」


俺は思い切るためにニノの頭を  な  でて、身を起こす。


「ニノ、この姿勢のままで大丈夫?寝るの」


「左が痛いから…できたら右を下にしたいかな」


ニノが伝える通りに姿勢を変えるのを手伝って、身体の上にタオルケットをかけてやる。


「じゃあ、おいらこっちで寝るから、なんかあったら、すぐ声かけて」


ツインのベッドのもう片方を指したら、途端に、ニノがびっくりした顔になって、すぐに口を尖らせた。


「一緒に…いてよ」


「え…」


姿勢を変えられないニノは、一瞬目を伏せて気まずそうな表情をした。


「一緒に、寝てよ…」


小さな声で呟くその頰が赤く染まる。


「大丈夫?そのベ  ッドそんな大きくないし…お前、腰大丈夫?」


「いいから…くっついてて」


ニノが子供みたいに口を尖らせたまま怒ったような口調で呟く。


「ふふっ…さっき『俺に構わずゆっくり休め』とかかっこつけてた奴は誰だよ」


ニノは気まずそうに唇を突き出したまま、タオルケットを顔に引き上げて、顔の下半分を隠した。


「だって…一緒にいんのに…離れて寝るの…ヤじゃん」



ああ…



明日、なんも予定がなくて、



ニノの身体が大丈夫だったら、



絶対ソッコー押  し倒  してる…



「ふふっ…じゃ、一緒に寝よっか…」


おいらはニノと向かいあう形でニノの隣に横たわった。タオルケットを2人で分け合って掛ける。

胸の前でニノの手を自分の手で包み込んで、ふふっと笑うと、ニノも柔らかく微笑んだ。


「シ  たいけど…こうしてるだけで…なんかすげー…幸せ…かも…」


ニノはそう呟くと、目を閉じた。

すうっとまどろみに落ちてゆくその顔に、「おいらも」って心の中で呟いた。