君は愛しのHis Sugar Babe 4 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ




















Side M






よしよし、美味そうに飲んでる…



俺は対面型のキッチンでパスタを茹でながら、ニノの横顔をちらりと盗み見た。


ソファの高さは俺に合わせてあるせいで、ニノは子供みたいに足をぶらぶらさせてマリブコークを飲んでいた。


「ニノ、もうちょっと飲む?」


キッチンから声をかけると、ニノは俺の方を見て、こくっと頷いた。その頰がピンク色に染まっていて、俺はそのまま目が離せなくなった。


「どした?」


黙って見つめる俺を、訝しげに見て小首を傾げるニノは、やっぱり…



可愛い。




…いや、おかしいぞ。




収録のときとか…全然平気なのにな…



「いや、飲み過ぎんなよ、お前」


慌てて目をそらして、マリブコークのおかわりを作ろうとボトルを取ると、ニノは目を細めてふふっと笑った。


「だって…Jが甘やかすんだもん、俺のこと」


「お前な…」



はあ…まったく…



人たらしだよな…



もっと、甘やかしたくなる…



出来上がったパスタと一緒にマリブコークを持っていくと、ニノは「ありがと」と受け取って、パスタを見て目を見開いた。


「すごいよね、こんなの作れんだもん、J」


「そ…そう?」


シンプルなトマトソースのパスタだけど、そんなキラキラした瞳で、ニノに言われたら…



素で、嬉しいんだけど…



俺はニノの隣に腰掛けると、パスタをフォークで取ってやった。それをニノの口元に持っていく。


キョトンとするニノが、気づいて笑顔になったかと思うと、口を開けてくれた。


ぱくっとパスタをくわえて、ふ、と照れくさそうに笑う、ほんのりピンク色に染まった顔。



見慣れているはずなのに…



俺はまだ、酔ってるわけじゃないのに…



どうしよ、可愛くて…たまんないぞ…



「どんだけ甘やかすのよ」


「ファーストバイトはゲストのものですから」


「ふふっ…Jも食べて?」


ニノはソファに深く座り直すと、テレビ画面を見つめた。


「あ、これ、この前の関ジャム? ヒガシさん出たんだ」


画面には、関ジャニの番組の、東山さんがゲストで来た回の録画が流れていた。


「そう、マイケルジャクソンについてすげぇ語ってらしてさ」


「それはMJとしては見逃せないよねぇ」


ニノはにこっと笑って言った。目元が赤く染まって、心なしか瞳もとろんとしている。




どきん




って、待って…



「うん、でしょ?」


俺はどぎまぎするのをこらえて、笑顔を作った。




今の何だ⁈




「すげぇなあ」


ニノはソファにくたっともたれかかった。隣に座る、俺の二の腕に、ニノの柔らかな髪の、はねた毛先が触れた。



なんだこれ…



ドキドキがおさまんねぇぞ…



「あ…これ」


ニノは突然、ソファの背もたれから体を浮かせて前のめりになった。


「どしたの?」


画面からはマイケルジャクソンの曲が流れている。俺の言葉にニノははっと我に返ったような顔になった。


「あ…何でもない…」


無表情になってソファにもたれかかるニノに、俺は言った。


「いや、何でもない顔じゃねぇし」


ぽん、と膝を軽く叩くと、ニノは泣き出しそうな顔になった。


「これ…たまに鼻歌で歌ってるやつだ…って思っちゃった…リーダーが…」


消え入りそうな、小さな声で呟くニノの肩に、俺は手を回してそのまま抱き寄せた。ニノの頭がこてっと俺の二の腕にもたれかかってきた。


「なあ、ニノ」


「ごめん…忘れようって言ってくれてたのに…」


ニノは、無理やり作ったとわかる笑顔で俺を見上げた。



わかってる



わかってるよ




ニノが、




こんなふうに苦しそうに微笑むくらい




身も心も、リーダーのもの
だなんてことは…






だけど…




俺はニノの肩に回していない方の手で、ニノの細い顎をすくい上げた。


「俺と…キス…とかしたら…リーダーのこと、ちょっとは忘れられる?」


キョトンとしたニノの顔に俺は顔を寄せた。


「J…?」


「俺たちも…浮気…して…みますか…」


「じぇ…ぃ…」


ニノの細い肩をぐっと抱き寄せると、ニノのぼうっとした瞳と一瞬目があった。

その頰に指先を触れさせながら、俺はゆっくりゆっくりニノの唇に近づいて、自分の唇を重ねていった。