こんばんは、雪乃です
智くんハピバ企画にコメント・メッセージ下さった方々、ありがとうございました!
その中でいただいた「智くん受け」「いちご」というお題を受け、いちごの短編を書いてみました(^ ^)
つまりは 潤くん × 智くん なので、智くん受けはちょっと…って方はご注意くださいね。
ではでは、大丈夫な方、
よろしければ、読んでやってくださいまし(^-^)/
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Side M
俺は、俺の下で、時折照れたようにふにゃんと笑うリーダーを見下ろしながらそう思った。
ツアー最中の、ホテルの俺の部屋。
もしかしたら、今夜、この人が来るかも知れないとは思っていた。
昼間、リハ中に意見が衝突して、言い合いになっちゃったから。
ソロ曲だろうとなんだろうと、俺はこうした方がいいと思ったことは言ってしまう。リーダーの魅力を一番わかってるのは俺だって思ってるし、それを一番いい形で観客に見てもらいたい。
この人は、自分の魅力に無頓着だから…
でも、この人は感覚的に、こうしたいっていうのがいつも、絶対的にあって。
人と意見が食い違っても、リーダーが自分の意向を論理的に説明するってことはあまりない。たぶん、言葉にできないような、いわゆる勘だったり、感性の世界だったりするんだろう。だから、意見をすり合わせるってことはあまりしない。
いつも、白か黒。
今日は、というか今日も、折れないリーダーに、俺が降参した。
リーダーが俺の部屋に来るのは、そんな日が多い。
「飲もうよ」
事前に連絡くらいくれればいいのに、突然ホテルの部屋のチャイムが鳴って声が聞こえる。
ドアスコープから覗くと、同じように覗く真似をしたリーダーで…
こういうのされると、ますます、かなわねぇなって思うんだよな…
今日は、というか今日も、折れないリーダーに、俺が降参した。
リーダーが俺の部屋に来るのは、そんな日が多い。
「飲もうよ」
事前に連絡くらいくれればいいのに、突然ホテルの部屋のチャイムが鳴って声が聞こえる。
ドアスコープから覗くと、同じように覗く真似をしたリーダーで…
こういうのされると、ますます、かなわねぇなって思うんだよな…
部屋に迎えいれて一緒に酒を飲む。
リーダーは、酒が入るとたちまちふにゃふにゃになって、ベ ッドにだらんと寝転んだ。
「寝んなら自分の部屋行けよ?」
「んふふ、気持ちいい」
酔っ払ったリーダーはゆっくりと仰向けになった。そして脇の椅子に座った俺を見上げた。その瞳が急に真面目な色になっていて、どきりとする。
「こら…もう、襲 うぞ〜?」
俺は雰囲気を元に戻そうと、冗談めかして言った。
「いいよ、しようよ」
リーダーはあっさり言って、両手を広げた。
「は?」
「ほら、おいで?」
「は?マジ?」
俺が驚くと、リーダーは急に心細そうな表情になった。
「え、何回かシたよな?ハワイんときとかアメリカんときとか」
「シ…たけど…あれは…」
そう、確かにリーダーとは何回か、寝た。15周年のハワイのときと、その次の年にふたりでアメリカに行ったとき。
ハワイのときは、15周年でふたりとも酔ってセンチメンタル入ってたから、俺ははずみみたいなその夜を、そのせいにした。アメリカのときも、異国の地で感じる開放感でふたりともしたたかに酔っていて、またもやそのせいにした。
でも今は…
こんなこと考えられるくらいには、理性がある。
「おいら…あんまり覚えてなくて…ずっと、潤ともっかいシてぇなって思ってたんだもん」
リーダーは唇を尖らせて、気まずそうに目を逸らして小さな声で呟いた後、また俺を見上げた。キレイな形の瞳が、期待で潤んでいるように見える。
…前言撤回。
理性なんか、すぐなくなる。
俺は、飲んでいたグラスをことりと置いて、リーダーに覆いかぶさると、その唇に口付けた。