BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
Side O
「智くん…ニノとデキてる…でしょ」
「ふえっ⁈ 」
いきなりすごいことを聞かれて変な声が出た。
「なっ…なんで…」
「いや、ちょっと前から…なんか違うなって」
「マジで…」
翔くんがニヤリと笑って目を細めた。
「兄さんのニノを見る視線、甘いもん。ニノもゲームしながらいっつも、ちらちらいちゃいちゃ見てたし」
「ちらちらいちゃいちゃ…」
俺が翔くんの言葉を力なく繰り返すと翔くんはくくっと笑った。
「さっきだって、マネージャーに渡したくなかったんでしょ。あなた明日早いんじゃなかったっけ」
む…
バレてる…
「仕事は…ニノに合わせられるか後で頼んでみるから」
俺が絞り出すように言うと、翔くんは真面目な顔になった。
「そんで、今夜のことだけどさ…今のニノに手出したりしたらダメだよ」
「えっ⁈ 」
そんなことに言及されると思っていなかった俺は、驚いて翔くんの顔を見た。
「今のニノは見た目は大人だけど、子供の記憶、子供の感情しかないんだよ?性 的なことは、心が受け止められないよ」
せ…性 的なこと…
ぽかんと言葉を失う俺に翔くんは畳み掛ける。
「可愛いからって手出したりしたら、幼 児 虐 待 みたいになっちゃうからね?」
「よっ…えぇ⁈ 」
言葉が頭に入ってこなくて一瞬フリーズする。でもすぐに、意味がわかった。
「…まあ、そうだよね…」
パンチのある言葉だな…
俺とニノの間にそんなハードルが立ちはだかるなんて、思ってもみなかった。
「わかってると思うけど、風呂とか着替えとか、頑張ってね。忍耐ですぞ、兄さん」
翔くんが、またニヤリと笑った。
風呂とか着替え…
…そ、そういうことかぁ…
おいら、修行だな…