Be My Baby 25 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
























Side O






予定より遅くなってマンションに着くと、俺は慌ててエレベーターに乗った。仕事の合間にニノに「メシ食って、わかれば風呂入って先に寝てて」とメッセージを送っておいたけれど、どこまでできているか心配だった。



それに、きっと、さびしがってる。



だけど、翔くん家に預けなかったのは、昨日そうしたら、俺の方が気になって、さびしくてたまらなかったから。


今日は帰ったらニノに会える、と思うと、一日中嬉しくて、いつもより仕事に集中できていた気がする。





遠慮がちに自分ちのドアを開けると、部屋の中は灯りは点いていたものの、しん、と静まり返っていた。ダイニングテーブルで食事をした跡はあった。風呂は沸いていない。



やっぱ風呂はわかんなかったか…



寝室をそっと開ける。照明はついていた。ベッドにかかった薄い掛け布団が膨らんでいてホッとする。近づくと、ニノが目を閉じてすうすうと寝息を立てているのが見えた。横向きに丸まって、いつも俺が掛けている薄い掛け布団にくるまっている。


声聞きてぇな…と思ったけれど、起こすのは忍びなく、そうっと部屋を出ようとしたら「おーのさん?」と小さな声がした。振り向くと、目をこすりながらニノが起き上がるところだった。


「ごめん、起こしちまった」


「会いたかった…」


ニノはベッドに座ったまま、俺をじっと見つめて呟いた。俺が近づくとニノは「抱っこ」と言いながら、両手を広げる。



はあ…



甘えてくるニノ…可愛い…



「ん」


俺はベッドサイドに立って、起き上がったニノをぎゅっと抱きしめた。とたんにニノが俺の腹に顔を埋めてくる。


「おかえり」


「ただいま…ごめんな、遅くなっちった…メシ食った?」


ニノは俺の体に顔をつけたままこくんと頷いた。


「風呂はまだ?」


「うん」


「じゃあ一緒に入っか」


ニノは顔をぐりぐりと俺の腹に押し付けてきた。


「ふふっ…どうした?さびしかった?」


「さびしかった…」


俺を見上げる瞳は子犬みたいに濡れている。口付けたくなるのをこらえて、俺はニノの頭を撫でた。


「ごめんな…昨日、翔くん家、どうだった?」


「昨日…楽しかったよ!みんなでおやすみのチュウしたりして」


ニノは思い出したのか、ふふっと笑った。


「え?みんなって?チュウしたの?」


聞きたいことがいきなりぶわっと出てきた俺は、混乱気味で聞いた。


「あ…えと…しょうちゃんが…ほっぺにチュ、って」


一瞬、言い淀んだように見えたけど、すぐにふふっとニノは微笑んだ。



ほっぺか…
 


ま、いっか…



そんなことで妬いてたら身がもたねぇし…



「そか…楽しかったんだな、よかった…じゃ風呂入ろ」


俺が言うと、ニノはにこっと笑ってベッドを降りて、ふたりで風呂に向かった。