Be My Baby 33-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ

























Side O






「抱っこ…して…」


ニノが昨夜と同じように両手を広げてねだるから、近づいた。ぎゅっと抱きしめると、ニノは腹にしがみついてきた。



あれ…



ニノ、耳真っ赤だな…



俺は首を少しひねって、俺の腹に顔を埋めるニノの頰を覗き込んだ。



ほっぺたも…真っ赤…



もしかして…これって…



「ニノ…もしかして…大人に戻った?」


「へ⁈ 」


俺が聞くと、ニノは途端に顔を上げて俺を見上げた。目が一瞬泳いだかと思うと、その顔がますます赤く染まっていく。


「ふふっ…大人でしょ?」


「な…んで…」


俺はベッドに座った。


「あ…」


ニノの顔を引き寄せて、人差し指と親指で耳をつまんで、そこへ顔を寄せる。


「ここ…真っ赤だもん…昨日はそんなことなかったのに」


「…ぁ…」


ふっと息を吹きかけると、ぴくり、と揺れる肩。


「もっかい言ってみ?」


「や…」


ニノの眉が寄って、瞳が潤む。弱々しく左右に揺れる顔を引き寄せる。


「いいの?しなくて?」


「なっ」


ニノは真っ赤になったまま、目を見開いて固まった後、唇を尖らせて小さな声で「いじわる…」と呟いた。


「いいんだ?抱っこしなくて」


もう一度言って体を離すと、ニノは慌てて俺に手を伸ばした。


「やっ…だっ…あの…」


俺の腕に置かれたニノの手がためらうようにいじいじと、何回か細かく動く。


「だ…抱っこ…してほし…」


ニノが言い終わるよりも早く、俺はニノの背中に腕を回した。そのまま腕の中に抱き寄せてぎゅっと抱きしめると、どちらからともなく安堵のため息が漏れた。


「大野さん…俺…戻った…」


ニノが俺の肩に顔を埋めたまま小さく呟いた。



ああ…よかった…



「うん…よかった…ホントに…」


ぎゅっと抱きしめると、ニノもぎゅっと抱きしめ返してくれる。その体温を噛みしめるように、しばらくじっとしていた。


「あれ…いつ戻ったの?今?」


俺が顔を上げてニノの顔を覗き込むように見ると、ニノは少し考えるように目を伏せた。


「あの…聞いても怒んない?」


小首を傾げるようにして、ニノが俺と目を合わせた。