君と、はじめて 3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ

















マンションに着いて、大野さんを揺り起こすと、大野さんは「…にの」とつぶやいて、ゆらりとぐらつきながら車を降りた。


エレベーターの中でも、大野さんにぎゅっと手を繋がれて、胸が騒いだ。





どうしよう…





家に大野さんを連れて来たことはなかった。




ふたりきりになると、



俺が何を言ってしまうのか、


どうなってしまうのかわからなくて、怖かったから。




他の男友達にはこんな感覚は抱かなかった。メンバーに対しても。




大野さんは、それだけ、俺にとって特別ってことなんだろう。




うっかりふたりきりになって、


うっかり寝ちゃったりとかしたら


目も当てられない。





でも、そんな可能性を怖がっていること自体がもう、重症だったんだよね…





今思えば…














部屋の前まで来た大野さんはいきなり止まった。


「なに、どした?早く…」


廊下に男二人が突っ立ってるのは人目を引きそうで、誰か出てきやしないかと俺はやきもきした。


「…ん…おいら、やっぱ帰る…」


「は?」


「帰る…」


ふらふらとよろめきながらエレベーターへ戻ろうとするから俺は焦った。


「ちょ、帰るったっって、どうやって…」


「タクシー」


よろめきながらも、大野さんは怒ったように言って歩き出した。


「わかったわかった、呼んだげるからとりあえず部屋入って…目立つでしょ」


流しのタクシーをつかまえさせるのは忍びない。俺は焦りながら部屋のキーを出して、大野さんを先に押し込んで自分も入ると慌ててドアを閉めた。