Villa No.14 #59

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BL妄想です

苦手な方はお気をつけくださいませ

第１話→★★★

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Side N

「バカ…こぼれただろ？」


「そんなん…お前が敏  感  なせいじゃん…」


大野さんは呟くと、湯から出た俺の  肩  に  唇を押し付ける。


「んっ…あっ…お前が触  ってるせいだろ…」


「ふふ…」


大野さんは肩に唇を押し付けたまま、両の手で俺の尖りを二つとも摘んで、くるくると刺  激  する。湯の中で十分に温まっていると思っていた体が、さらに熱くなっていく。


「ニノ…さっき俺あぶなかった…」


「なにが…んっ…やっ…」


「撮影んとき、めっちゃこうしたくなって…」


くりくりと、大野さんの指が尖りの上でダイレクトに快  感  を伝えてきて、俺は身をよじった。


「っは…ダメ…ぁ…」


「かわいいんだろうなあって思ってたら…やっぱかわいい…」


こっぱずかしい言葉ばかり紡ぐ大野さんの唇は、俺の背  中  に降りていく。湯面すれすれに口付けられて、またびくっと大きく体が揺れた。湯と泡がバスタブの外へこぼれ落ちて、大野さんは笑った。


「大人しくしねぇと湯なくなんぞ」


「はぁ…無理…あっ…あっ…だめ、んあっ」


大人しく、なんて言葉と裏腹に大野さんの手は、俺の中心に伸びてきて、遮る間もなくきゅっと握られて、俺は高い声を上げた。そのまま長い指が、俺の中心を上下する。


「あっ……んんっ…だめ、あっ…耳は…」


大野さんは俺をぐっと引き寄せて、耳  に唇を寄せてきた。舌  先  で耳のふちをなぞられるとぞくぞくして、大野さんの長い指に包まれている場所がはちきれそうになっていく。


「ぬるぬるしてきた…」


「入浴剤のせいだって……ぁ…っは、だめ」


俺は大きく身をよじって大野さんの方を振り返った。


「なんでダメ？」


口を尖らせた大野さんが、上目遣いで俺を見た。

うう、かわいい…



好きに、させたくなる…



「だって…ちゃんとシたくなっちゃうでしょ」


唇を寄せると、大野さんは顔だけ振り向いている俺を正面から抱  き直して、キ  ス  をした。高ぶった中心同士が湯の中で触れ合って、どちらからともなく甘い吐  息  が漏れる。


「メシあるし…ゆっくりできないから…あっ」


キ  スの合間に小さく言うと、大野さんはまた俺の中心をきゅっと握り込んだ。


「こんなんなってんのに…やめられんの？」


「あっ…あっ…」


にやり、と片方の口角を上げた大野さんの顔にぞくりとした瞬間、親指で丁寧になぞられて、俺は顔をのけぞらせた。


「ま…待って…」


大野さんがしぶしぶといった様子で指の動きを止めた。その隙に手を伸ばして、大野さんのをきゅっと握り込む。


「うあ…ニノ…」


ぴくっと揺れる肩が愛しかった。俺は、ちゅ、と唇を押しつけてすぐ離し、にこっと笑った。


「こうやって…一緒にシよ？」


言い終わると同時にもう一度キ  スをしたら、すぐに大野さんの手が俺の  脚  の間に降りてきた。