融雪は雪の悩みを解決する一つの方法です。

この融雪、北海道と青森以南ではけっこう違いがあります。


散水消雪

たとえば、散水消雪。青森以南では道路や駐車場、店舗や家の玄関前などでおなじみの散水消雪です。
ところが北海道では、気温が低すぎて、凍結の心配から散水消雪は使われません。


また、北海道では当たり前でも、青森以南ではほとんど見られない融雪もあります。


・M型無落雪屋根

たとえば、M型無落雪屋根と呼ばれる、樋を建物の中央部において凍結を防ぐタイプの屋根は、北海道意外ではほとんど目にすることはないと思います。この屋根は中央部に樋があるため、屋根の勾配は中央部に向かって下がります。つまり、屋根の形が、中央部が低い「M」字のようになっている屋根です。


・融雪槽

それから、融雪槽。地中に埋め込んだ大きなタンクに雪を放り込み、時間をかけて雪を融かすというもの。北海道では種類も豊富で、コンクリート製や金属製、FRP製などがあります。雪を融かすときの熱源も、電気、ボイラー、地下水などがあります。
ところが、本州では、取扱できる業者が限られることもあり、あまり知られていません。
使い方が似ているもので「融雪機」のほうは、かなり知名度が上がってきていますが、「融雪槽」のほうは知らない人も多いです。
(参考)ちなみに、融雪機は雪を融かす機械で、灯油ボイラーなどを熱源に投入した雪を融かしていきます。融雪槽と違うのは、雪を投入する容量が小さいため、融かすペースでしか雪を投入できません。また、ゆっくり融かす融雪槽より燃料がかかります。その代わり、工事費が融雪槽より安いです。地上に置いて使う移動式の場合は工事費もかかりませんが、地面に雪を投入口がある埋設式と異なり、投入時に雪を持ち上げる必要があります。


そのほかでは、雪庇防止のメニューも北海道には様々な製品があります。探していくとまだまだありそうですので、見つけしだい追加していきたいと思います。

融雪については、やはり北海道が一歩も二歩も進んでいる印象があります。北海道で生まれた、いいものや地域にあったものが青森以南に広がっているのかもしれません。