退院して3日が過ぎました。
これから出産の記録をつけてゆこうと思います(〇´艸`O)

出産予定日が3月11日。

今日こそ来るだろうと心待ちにしてみるもやってこない陣痛。11日を過ぎてから毎日誰かしらから『産まれた?』『まだ?』の心配メールが届く。毎朝、父さんと母さんから『どうだ?産まれそうか?』と聞かれる。まだだってばー!いつ産まれるかなんてあたしが一番気にしてて不安なのに( ´Д`)

予定日を過ぎてしばらくの間はピリピリした気持ちで過ごしていました。精神的に早くも限界。初産婦は出産が遅れるって聞くけどいつまで予兆がない日々が続くのか不安でたまりませんでした。本当に産まれてくるのか?このお腹の中に本当に人間が入ってるの?

そんなある日のこと。今日もどうせ産まれてこないんだろうなーと過ごしていた3月16日の夜。

もう布団の中に入っていた22時30分頃。

なにやらズシンとお腹が痛む。大便をしたい衝動に駆られる。トイレに行ってみるが何も出ない。

も・・もしや?

陣痛の始まりを調べてみると、皆さん「下痢になった感じ」「生理痛のような感じ」と書いてあるじゃありませんか。「大便をしたい感じ」も仲間に含まれますか?

それから約1時間後。再びトイレに行くとピンク色のおりものが。出たー。おしるし第3弾!
第3弾というのは、だいぶ前に2度に渡りあたしのことを動揺させてきた「おしるしもどき」のことです。第1弾がやって来た時は『おお!ついにこれから陣痛が来る!!』とめっちゃ急いでお風呂に入り、ドキドキ入院準備をしたのにも関わらずその後1週間経っても何もやって来ず。いったい何のためのおしるしだったのか。

第3弾を信じて良いものか。もはや疑心暗鬼のあたし。

その後23時過ぎから30分、20分、15分間隔に何度も繰り返される鈍痛。こ、これはまさに世に聞く陣痛というものであろう!お腹の張りがとてつもなく、もはや横になるのも仰向けで寝るのも苦しい。

すでにウトウト眠ってる王子を起こし『こりゃあ本格的な陣痛かもしれない。ちょっとシャワー入って病院に行ける準備をしてくるから、あなたも準備しておいて』と告げ、シャワーに入りました。

シャワーから出てくると着替えもしてなく爆睡している王子。

イラッッッ!!

『ちょっと!なんでそうなの?着替えといてって言ったのに!こんな一大事の時に!』と怒りをぶつけると「ムニャ?ムニャムニャリ?」となにか寝言をひとことばかり呟き、ハッと我に返る王子。『ああ!!陣痛か!!』と急いで準備を始めました。

いよいよ間隔が10分になってきたので病院に電話することにしました。

すると看護師さんは『耐えられないくらい痛くなったらもう一度お電話くれますか?今の様子だとまだだいぶ余裕がありそうなので』とのこと。うそーん。10分間隔になったから電話したのにまだ行かなくて良いんですかー。

仕方がないので再び寝床に戻る。1時間くらい経って10分を切ってきたのでもう病院に行こうという事になり、もう一度電話。耐えられないくらいじゃないけど病院に行った方が安心できるもんね。

朝4時半。父と母を起こし、陣痛が来たから病院に今から行くことを告げると、二人は『おお!ついに来たか!』と驚きと心配と喜びの表情を浮かべていました。

父に病院まで送ってもらい、入院用の出入り口のチャイムを鳴らす。先ほど電話に出てくれた看護師さんが出てきた。どうも宜しくお願いしますと笑顔で挨拶すると『まだ余裕ですね。本格的な陣痛がやってきたら笑ってられないくらいになりますよ』としょっぱなから恐ろしいことを言われました。やばい、まだ余裕があるのに病院に来てしまったことを見破られている。

陣痛待機室に案内されるあたしと王子。畳の部屋で布団が一式敷かれており、冷蔵庫やテレビなど色々揃っていました。入院着に着替え、布団に横になる。お腹の張りの具合と赤ちゃんの心拍数が分かるようにNSTの装置をお腹に付けてもらいました。

『まだ今は弱い陣痛です。この陣痛が遠のいてしまう場合もあるので、そういう場合は家に一度戻っていただくこともあります』と看護師さん。えー。嫌だー。どうか遠のかないでください陣痛サマ。

一度、分娩室に案内され、会陰マッサージと剃毛をしてもらいました。

とりあえず朝の診察の時間まで待機室で寝ることになりました。寝ると言ってもその間ももちろん陣痛は襲ってくるので、ウトウト・・イタタ!ウトウト・・・イタタ!の繰り返しでした。

ソフロロジーの陣痛時の乗り切り方は、お腹に痛みを感じている時間はフーっと静かに息を吐く。そうするとお腹の赤ちゃんに酸素が送られてます。痛みが無い時間はカラダの力を全て抜く。そうするとお腹の赤ちゃんにも休憩時間を与えることができます。とのこと。

お腹に張りを感じ始めるとNSTのピッピッという音が早くなり、それと同時にお腹に痛みを感じます。フーーっと息を吐くのは今のところうまく出来ているぜ。あたし、お産を乗り越えられそうな予感。

しかし着々と痛みが強くなってきた。

8時頃。朝食が部屋に運ばれてきました。パンをひとかじりしてモグモグしている間にやってくる陣痛。パンを吐いてしまいそうなくらい痛くなってきた!!とてもじゃないけど食べれないので王子に食べてもらいました。

9時頃。先生による内診がありました。子宮口の開きは今のところ3.5cmだと言う。ええええ!!まだ3.5cm???全開の10cmまでまだまだじゃーーーーーん・・・・。しかもまだ本陣痛じゃないのでこれが遠のいたら家に帰らされる可能性も・・・。こりゃあ今日中に産まれてこない可能性もあるぞ。

早く赤ちゃんが降りてくるように、陣痛時にはスクワットをしたり廊下を歩いたり、四つん這いになったりするのが良いそうです。しかしあたしはただ布団に横になることしか出来ませんでした。看護師さんがビーズクッションやらバランスボールやらを部屋に持ってきてくれて試してみるものの、お腹に痛みが来た時どうやって踏ん張れば良いかわからず、しかもすんごい痛みで泣きそうになりました。

横になってても悶絶するくらい痛みが強くなってきました。王子にお尻を押してもらったり背中をさすってもらったりするものの、たいして和らぐこともなく。うおおお。貞子になりかけている自分がいます。

いまどのくらい子宮は開いているんだろう。お腹を触ってみるものの、まだ赤ちゃんが下に降りている実感がないぞ。

13時頃。再び分娩室に移動。何度も何度もフーーを繰り返すとどうやらお産の準備をらしいものが始まりました。いよいよ産まれる??

しかし悶絶は思ったより長く続きました。例えるならば拷問。お腹が痛くない時は力を抜いてリラックスしなくちゃいけないのに、ずっと全身に力が入ってしまう。これじゃあピコタンが降りてこないよー。わかっているけど上手に出来ない。

隣で心配そうに見守っている王子にも散々な態度をとってしまいました。あたしのお腹に手を当てて一緒にフーーってやってくれるんだけど、それすらも鬱陶しく思ってしまい、何度も手で払いのけてしまいました。『水っ!!』『タオルで汗っ!!』と何度も鬼の形相で指図してしまいました。

15時だか16時頃。お股のあたりに温かい感触が。あれ?お漏らししたかしら!すると看護師さんが『破水しましたよ!』と教えてくれました。羊水が入ってた膜の向こうにピコタンがいる様子。がんばれー!あと少しーー!

もうここら辺からは拷問どころじゃありません。あたしの頭の中には地獄絵図が。悪いことをした人は地獄に落ちて「火あぶり」やら「針山」やら色んな痛い刑に処されるという。その中にきっと「陣痛」という刑もあるんじゃないかな。まさに今あたしは地獄の中で陣痛の刑に処されているのだ。

『ギャアアアアア』『痛いーーーーー』何度も絶叫してしまいました。ソフロロジーは静かなお産方法のはずなのに。『もうムリです。もう耐えられないので今すぐお腹をカチ割ってください』と何度お願いしようとしたことか。



この痛みに耐えられるのか、あたしっ。

病院に向かう直前のお腹の様子。はち切れんばかりにまん丸。
チョンマゲ日記



出産編につづく。