こんにちは。ゆみのすけです。
皆さん、暑い中お元気にお過ごしでしょうか?
今日は、来る9月23日に開催いたします私のリサイタルについてのご案内をさせていただきます。
このリサイタルは、東日本大震災で亡くなった方々への鎮魂、そして被災地の復興への祈りも込めて企画しました。
いざとなれば何もできないピアニストという職業。
でも、想いを伝えることはできるかもしれない。
リサイタル当日は、被災地への義援金寄付を目的としたCDを販売いたします。
この為に今月レコーディングする演奏ですが、おひとりでも多くの方にご来聴いただき、CDもお求めいただければ光栄です。
CD制作費を除く収益の全額を被災地に寄付させていただきます。
チラシは岐阜・愛知に配布中ですが、私のリサイタルにかける想いをぜひ知っていただきたく、チラシ内容をすべて下記に載せました。お時間がございましたらお読みください。
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【日時】2011年9月23日(金・祝) 13:15開場/14:00開演
【場所】サラマンカホール(ふれあい福寿会館)
岐阜市薮田南5丁目14番53号
【入場料】3,000円(全自由席)/ 当日券3,500円
※未就学児の入場はご遠慮ください。
【チケットのお求めは】
★ローソン各店 Lコード:43492
(ローソン予約センター/TEL0570-084-004)
★サラマンカホール
(ふれあい福寿会館2Fサービスセンター/TEL058-277-1110)
★シューベルトホール(大垣)TEL0584-82-6575
★松栄堂楽器(各店)TEL058-265-0481
★ゆみのすけ後援会 TEL090-3300-3392
【主催】ゆみのすけ後援会
【協力】松栄堂楽器
【プログラム】
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第24番 嬰ヘ長調 Op.78 “テレーゼ”
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
リスト:巡礼の年第2年 補遺 “ヴェネツィアとナポリ”
ラヴェル:クープランの墓
【音の美の追求 ~被災地への想いを込めて~】
この度、東日本大震災で被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。この未曾有の震災が起きた時、演奏家として何もできない非力感で私なりに悩みました。なんの被害もなく無事であったことに感謝しながらも、自分だけが普通に生きていて良いものなのか? ひとりの演奏家として原点に返り、音楽の存在意義について真剣に考えました。私にできることはピアノを弾くこと。美しい音色をどこまでも求め、自分の想いを演奏に込めたい。そんな強い願いから今回のリサイタルを計画いたしました。
クラシック音楽は作曲家の遺した楽譜を演奏者が再現していく。書かれた音符を変えることはできませんが、同じ曲を弾いても全く同じ演奏はあり得ません。ひとりの演奏家にとっても一回一回が新しい音楽との出会いなのです。私はピアニストのひとりとして多くの作曲家、そして演奏先で出会うピアノとのおつきあいを一番大切にしています。人と人とのコミュニケーションと同じですね。クラシック音楽の偉大な先達、そしてピアノへの敬意をもって演奏に臨みます。私にとって演奏会とは、ピアノ、ホールの音響や雰囲気、そしてその場にお集まりいただく皆様との共同作品だと考えております。その意味でも一度限りの音楽といえます。私の今の目標は、心地の良い音楽を奏でることと精一杯の美しい音色でピアノを弾くことです。この素晴らしいホールで、おひとりでも多くの皆様と心をひとつにしてこのリサイタルを完成させたいと切に願っております。
メインプログラムとしてラヴェル作曲「クープランの墓」を演奏予定ですが、震災で亡くなられた方々への鎮魂に相応しいと考え選曲しました。原語のフランス語では “Le Tombeau de Couperin” と言い Tombeau とは故人を追悼する音楽用語のひとつでもあります。和訳では「墓」となっていますが、お墓そのものではなく、お墓にお花を供えるようなイメージです。この作品は第一次世界大戦で戦死したラヴェルの知人たちに捧げられた6曲から成る組曲です。東日本大震災で犠牲になられた方々への追悼、そして被災地の復興への祈りを込めて演奏いたします。「クープランの墓」は私にとってもある試練を乗り越えた特別な曲。この曲を通じて皆様と共にこの想いが被災地へ届きますように。
2011年6月 佐藤由美
【佐藤由美 プロフィール】(愛知県一宮市出身)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。杉浦日出夫、播本枝未子、多 美智子、渡辺健二の各氏に師事。
第45回全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催 / 日本放送協会後援)中学校の部名古屋大会及び全国大会第1位。第8回日本モーツァルト音楽コンクールピアノ部門第1位。第1回日本モーツァルト音楽大賞選考演奏会(ザルツブルク・モーツァルト国際音楽コンクール派遣者選考演奏会)にて優秀賞受賞、第7回モーツァルト国際音楽コンクールへ派遣される。
在学中の2000年から2003年まで岐阜県能力開花支援事業講師を務める。
現在、リサイタル、室内楽の他、オーケストラとの共演などで活躍中。
これまでポーランド国立クラクフ室内管弦楽団、ドイツフィルハーモニアフンガリカ、北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団、東京藝術大学フィルハーモニア、東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、ウィーン岐阜管弦楽団等と共演。
2006年より、リスト編曲によるベートーヴェンの交響曲全9曲のピアノ演奏に取り組んでいる。