日頃からお世話になっている皆様、

活動を見守ってくださっている皆様にご報告です。



令和5年6月7日(水)夕方4時42分に

無事、3426gの大きな女の子を出産致しました!


現在母子共にまだ入院中。赤ちゃんは私のとなりで

小さくて可愛い寝息を立てて眠っています。

こんなに重くて大きな赤ちゃんがついこの前までずっとお腹にいただなんて!と抱き上げるたびに驚く日々です。


分娩の日をあらかじめ決めて出産する計画無痛分娩を予定していたため、入院当日の朝まで大好きなお仕事を入れていたのですが(笑)、それよりも前に破水、即日入院、その翌日出産となりました。「産むギリギリまでお仕事がしたい!」という私のわがままを受け入れ、叶えてくれた仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいです。


急な破水から慌ててスタートした入院生活ですが、破水した場所が外出先ではなく自宅だったこと、夫の仕事が終わりちょうど自宅に向けて車を走らせていたこと、そこからスムーズに私を乗せて病院へ向かえたこと、「このまま夜に出産か⁈こ、心の準備が…」と思ったらのんびり翌日に誕生、そのおかげで夫が分娩に立ち会えたこと…今思えば全てのタイミングがばっちり噛み合っていて、予期せぬ前倒し出産がまるで予定していたかのように順調に進んでいきました。


もちろん、心配事なく無事の出産にスムーズに繋がったのは周りのサポートあってのことなのですが、妊娠時からつわりもひどくなく、仕事もプライベートも楽しみながら健康な妊婦として過ごすことが出来、さらに出産のタイミングも…赤ちゃんが導いてくれたとしか思えなくて!無事に生まれてくるだけで充分親孝行なのに、これほどまで私たち夫婦に協力的とは…生まれる前から既にナレーター夫婦の一員として健気に貢献してくれている我が子に、夫婦揃って愛しさを爆発させています。



無痛分娩で無事の出産、とはいえ38歳での高齢初産。

しばらくは身体の回復に努めるため、お仕事をお休みさせていただきます。体調が整い次第、復帰する予定です。

ありがたいことに、現在レギュラーナレーションを務めている番組からは「ゆっくりの復帰でも構いません。健康を優先してください。私たちはいつでも柏田さんをお待ちしています。」ととても温かなお言葉をいただいています。戻りたいと思える場所が待ってくれている、ということがどれほど心強いことか。元気な声をまた響かせるためにも、赤ちゃんとの日々を大切にしながら整えていきたいと思います。


仕事にも育児にも協力的な夫・三村ロンドと共に、新たな生命を迎えることでさらに表現者としてもパワーアップしていけるよう、これからのドタバタ育児を全力で楽しみます。

引き続き、ナレーター夫婦をよろしくお願い致します!



夫・三村ロンドのご報告ブログはこちら⬇️



さて、ここからは夫とのエピソードを交えながら夫婦の初めての出産を振り返ります。長くなるのでお時間があるときにでもお付き合いください(^^)


破水前々日と前日のお出かけ写真。

夫婦で出産ギリギリまでデートを重ねました。


「産まれる日はまだ先だからー」

「初産だし予定日より早く産気づくことはないかなー」

なんてのんびりしていた私たち夫婦でしたが、突然の破水にあたふた!そんな夫婦に似たのか、赤ちゃんものんびりしていて。破水したその日に入院したものの、産まれてくる様子はなく…このまま夜はしっかり眠って体力を温存させ、明日の朝から頑張りましょう!ということに。一方その頃、帰宅した夫は、いよいよか!という緊張と不安で落ち着かず、なんで?と聞きたくなるような深い時間に、自宅からどうしてそこまで?という距離お散歩をしてしまったそうです。


陣痛促進剤を入れても出てくる気配はなく…赤ちゃんの頭が分娩スタートラインまで自然にスタンバイしてお産が走り出すのを待っていたのですが、お腹の中がよほど居心地良いのか、なかなかその気にならず。時間が経過するごとにすっかりママの身体は産む気満々、パパも用事を済ませていつでも立ち会えるよう待機済み、病院側もいつでも受け入れる準備万端に。そうこうしてるうちに赤ちゃんから「ちょっと苦しいよ」というサインも出てきたので「もうお産にしましょう!」とお医者さんの号令がかかりました。


そこからはあっという間の20分!なかなか出てこなかったのは長く立派に伸びたへその緒が少し引っかかっていたこともあったようで、吸引で赤ちゃんの頭を引き寄せる予定を咄嗟の判断で鉗子(頭を鉗子という器具で挟んで引っ張り出す)に切り替え、赤ちゃんの頭の位置だけ出口近くまで引き寄せてもらい、あとは私のいきみと赤ちゃんの力で…陣痛促進剤を投与してから約6時間、無事に誕生しました。赤ちゃんは出てすぐに誰の手も借りずに自ら産声をあげ「自分で泣けるのー!えらいねー!」と助産師さんたちに泣くだけで褒められておりました。笑


初めての家族写真


私がお世話になった病院は、陣痛が我慢出来なくなるレベルまで強くなるのを待ってから麻酔を開始する無痛(和痛)分娩でした。なので、全く痛みを経験しないわけではない、ということは覚悟していたのですが、麻酔を開始した後も大きく育った赤ちゃんを外に出すために広がろうとする骨盤が燃えるように熱く痛み、緩和させるために何度も麻酔を増量してもらいました…


そのおかげで、お産決行から誕生するまでの20分間は冷静にいきみや処置の説明を聞き、お腹を押して手伝ってくれる助産師さんと呼吸を合わせることが出来、産まれてくる赤ちゃんの姿を特等席で見守り、優しくてやわらかくて可愛らしい産声に聞き入ることが叶いました。

取り上げた赤ちゃんの身体を確認しながら励ます助産師さんの声、かわいいねと褒める笑い声、私の頭を撫でながら涙ぐむ夫の表情…一生で今この瞬間にしか味わえない我が子が誕生した空間を包む空気を、痛みにかき消されることなく静かに全身で味わいました。そして、自分も、ここにいる皆さんも、こんな人生のスタートがあったのかなと、生命を繋いでくれた親への感謝、そうして自分が産まれて今ここに無事新たな生命を迎えられたことへの奇跡に想いを馳せ、胸がいっぱいになりました。


「産まれた第一声は記録したい!」

と病院側にも事前に希望を伝え、夫・三村ロンドに撮影をお願いしていたのですが、私を励ますことに懸命になってくれていたこと、我が子が産まれてくる光景に胸を打たれていたこともあって、夫、撮影を失念。笑

私の一番近くで、その場にいる誰よりも大きな声で掛け声をかけてくれた優しい夫らしいミスに、これまたほっこりしたのでした。

記録は出来なかったけれど、私たち夫婦の胸にはっきりとこの世界へのデビューとなる第一声…アナウンサー用語で言うと「初鳴き」が記憶に焼きつき、産まれた夜は「あの声は忘れられないね。思い出すだけで泣けてくるね」としみじみ語らいました。感動冷めやらぬ夫は、なんで?と聞きたくなるような深い時間に、自宅からどうしてそこまで?という距離お散歩をしてしまったそうです。(再放送)夫は衝動にかられるとお散歩するのだと初めて知りました。笑

赤ちゃんの泣き声にも個性や違いがあること。考えたらあたりまえのことなのに、我が子が産まれてくるまで気づきませんでした。病院のあちこちから聞こえてくる泣き声がみんなかわいくて特別で。我が子が産まれた瞬間のことを何度も思い出し、胸が熱くなります。


分娩当日の夜はお互いの身体を回復させるため赤ちゃんと別々に過ごしたのですが、朝になって助産師さんから「三村さんの赤ちゃん、ミルクをとってもよく飲んでくれますよ!産まれた当日は飲めない子もいるのですが、吐き戻したりもせず食欲旺盛!馬力充分の元気な赤ちゃんです!」と笑いながら報告され、見た目通り食いしん坊な夫の顔が浮かびました。ミルクを残さず飲み、すやすや寝て、また飲む!食欲面になんの心配もない頼もしい子です。


私の身体の方はというと…無事!元気!健康!とはいえ、妊娠中から今日に至るまで、幸い命に別状ないだけでそりゃいろいろありました、だって妊婦なんだもん。笑

命をかけた大仕事を終えた今はバラエティ番組でよく見かける、床がパカッと抜けるタイプの落とし穴のように、骨盤が豪快に開いてしまったような、自分の腰がどこかに行ってしまったような感覚があり、歩くのもヨタヨタ…といった感じ。陣痛を「腰が爆発するような痛み」と形容する人がいましたが、経験してみてなるほど納得。それでも、産んで二日経った今では少しはまともに立てるようになってくるんだから、人間って凄いですよね。


「産んで終わりじゃなく、大変なのはこれから!」

と覚悟していましたが、終わらないのは大変さだけでなく、感動もそうで。ひとつひとつの幸せが産む前よりも増しているように感じています。

赤ちゃんが少し声をあげるだけで愛しさが沸き起こったり、夫が面会に来てくれて無償に嬉しくなったり。家族からの励まし、産まれたと聞いてお祝いのメッセージをくれる友人の存在、病院が出してくれるあたたかい食事…幸せな心地を拾い上げて噛み締めながら(そしてこのブログを綴りながら)入院生活を過ごしていたら、ご報告が遅くなってしまいました。痛みも疲労もまだまだ残っていますが、気持ちは充実しています。


赤ちゃんはもちろん、パパもママも生まれたばかり!病院から出たら今までとは違う新しい日常が待っていますし、不安も苦労も一気に押し寄せてくると思いますが、赤ちゃんと安心して穏やかに過ごせた心満ち足りる時間があったことを糧に、周りを頼りながら夫婦で楽しく赤ちゃんと成長していきたいと思っています。


いつか大きくなったこの子に、産まれたときの話をして「ただそこにいるだけで周りを照らすように笑顔にする、幸せにする力を持って産まれてきたんだよ」ってことをうまく伝えられたらいいなぁ。その日がくるまで皆さんに少しずつ日々の育児の様子を報告できたらな、と思っています。