NHK教育テレビというのは、朝は純粋無垢なキッズの為に「世の中は楽しい事ばっかり♪」と歌って踊ってくれますが、


夜は夜で大人の為に名門大学の授業を無料で公開してくれるという最高なチャンネルであります。


大好きな名門アイビーリーグ白熱教室シリーズのなかでもお気に入り、


コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」クラスの最終回、


「幸福になるための技術」を視聴しました。


これが無料なんて・・・。コロンビア大学には無料では入れないし、この授業は人気であの椅子に座れてたのはせいぜいが40人程度。それを、飛行機にも乗らずコロンビア大学に入学もせず、受けられるなて・・・。しかも字幕付きで細かい図解まで丁寧に編集された状態で・・・


幸せですね。「何か新しいことを学べる」というのは本当に幸せです。


心心心


さて、今回この番組を取り上げたのは、


「果たして結婚で幸せになれるのか?」を常に深く考えているし、またその様な質問を多く受けるようになったからです。


それにはそもそも「幸福についての個々の定義」が必要不可欠であるし、それは育った環境や価値観、様々な要因に左右されるので、各々が自力で定義していくものだとの認識を持っています。


また、同じく「子供を持つか持たざるべきか」「キャリアウーマンになるのか腰掛け程度の仕事にするのか」「浮気され続ける夫と暮らすのかそれとも離婚するのか」


など、女性の人生において「選択」という行為は非常に重要であり、しかしそもそもその選択も全ては幸福になる為のもであるにも関わらず、一体自分の欲しいものが何かを分かっていない場合が多々あるのもまた事実である、とシーナ教授は有名な研究や実験結果を引用しながら説いていきます。


幸福を手に入れるには、まずは幸福を阻む障害物の存在を認識する必要がある、とクラスは進んでいき、


①数値にこだわりすぎること

②自分の欲しいものがわからないこと

③幸せをもたらすものへの過度の期待

④わかっていても間違った選択をしてしまうこと


の4つの具体的な障害物の例をあげて生徒とディスカッションをしながら本当の幸福への道筋のヒントを投げかけてくれます。


盲目の教授が発する言葉の一つ一つからは、「選択」によって自らの人生を切り開いてきた自信と、人生は「選択」の連続で、その行為によって自分が何者かを発見するんだという事実を共有したいという強い想いを勝手に感じ取り、気がつけば狂ったようにメモをとっていました。



新米ママの結婚・子育て生活相談所♡-image


現代日本女子の関心の中心、結婚に当てはめると上記の条件は大変わかりやすいのではないでしょうか。


①数値にこだわりすぎる年収や年齢にこだわりすぎる


教授は、オンライン上の婚活サイトで年齢や年収や身長や髪の色などといったデータでいくら理想の相手を見つけてその人とコーヒーを飲んでも、その相手がソウルメイトである確立は極めて低い、と言います。私的な見解を挟みますと、そのようなデータで検索し相手を好きになっても、その条件が崩れた瞬間に相手は理想の相手ではなくなってしまうので、予測不可能な結婚生活・人生において、数値化出来るデータのみで相手を決定することは逆に効率が悪いと感じます。


②自分の欲しいものが分かっていない結婚相手に望む資質を具体的に答えられないし、その望みが自分の心の内からくるものなのか、他人の意見に多分に影響されているのか自覚できない


人は、時に自分の興奮状態の感情を自覚できていない場合が多いそう。例えば、吊り橋効果実験に代表されるような感情の取り違えは日常に起きていると説き、また就活時に入りたい会社の条件を途中で変えた人と変えなかった人の幸福度を比較することによって、ぶれない目標を掲げていた方が満足度が高いことを引き合いにだし、自分の欲しい物を正しく理解しその姿勢を外的要因で変えすぎないことが大事であることを示唆しました。


結婚においては、どんな相手が自分にとってふさわしいのか、直感と理性のバランスをうまくとり選択をする事が大事だということですね。


③幸せをもたらすものへの過度の期待結婚相手、その収入、子供の有無など


お金がもたらす幸せというのは、実はある一定以上の年収を越すとさほど変わらないという研究結果が出ているそう。これは、マーサ・シャイモフのHappy for no reasonという本でも書かれていたので比較的有名な研究結果なのでしょう。結婚相手が幸せにしてくれるはず、相手の稼ぎが1000万円のなら幸せにしてくれるはず、子供を持てれば幸せになれるはず・・・の他力本願はここの幸せとは実はあまり関係がない、ということですね。


④分かっていても間違った選択をしてしまう焦って条件だけで相手を選んで結婚するなど


この項目では有名なマショマロ実験を例に出し、誘惑に負けないセルフコントロール力をつけること=人生において幸福度、満足度を上げることにつながると紹介していました。結婚においては、直感では浮気したい~と思っても、理性で10年後の幸福を慮り、パートナーとの穏やかな未来の為にその気持ちを抑える、というところでしょうか・・・また結婚前の話で言えば、お金だけが全てじゃないとわかってはいるけれど、お金だけで結婚してしまう、愛があればお金なんてといいながら、ヒモ同然の男と子供を作ってしまう、とかそういうことなんでしょう。ダメ男とわかっていながらズルズルと付き合うとかもそうでしょうね。


心心心


教授の言葉一つ一つが印象的でしたが、今回の授業で特に印象的だったことは、


直感は今、欲しい物を私たちに教えてくれる大事な感覚である、ということ。しかし、と同時に明日以降のことはあまり考慮されていないそう。


つまり、このチョコレートケーキカロリーも糖質も高そうだけど美味しそう!食べたい!が直感で、スリムな体型をキープしていい気分な明日の自分の姿は考慮されないんだそう。


この危険で悪そうなダメ男に抱かれたい・・・!でもそれを続けていたら真面目で誠実な男子との結婚は遠のく、みたいな感じでしょうか。



新米ママの結婚・子育て生活相談所♡-image
モモスムが直感を優先し、明日の自分の体型を考えずにオーダーしたカフェ・ウィーンのザッハトルテ。


対して理性とは、10年後に欲しがるべきものと定義され、数値化したりしやすいものなんですって。スリムな体型を維持している方が目先の甘いもの摂取よりも大事だと思える気持ちですね。


なので、選択をする際には、この直感と理性のバランスをうまくとり、


どうせ決断しても後悔する場合もある事を知り、


しかし、やらなかった事のほうがやった事への後悔よりも2倍多いという研究結果を踏まえながら、


情報と理論に裏打ちされた分析をし、選択を繰り返す事によって


自分が何者かを発見していく・・・。


モモスムにはちょっと難しかったので、自分の中では


「選択をする際には直感も大事にしながら、外の世界の例を参考にするなど情報と理論に裏打ちされた理性的な分析も必要。それでも失敗したり、選択を変更しなくてはならない時もくる。でもその繰り返しで正しい直感力が磨かれるし、セルフコントロールも葛藤を省き、理性的な選択を習慣化する事で難なくクリア出来るはず。そこまでしたら、失敗した!と思ってもそれが人生なのねって思えるの・・・」


と、いうメッセージに要約してみました。


よって、幸福になりたいモモスムは、毎日の日々の小さな選択も直感と理性のバランスを意識し分析を習慣付け、同時に自分の本当に欲しい物を見つけ出し、inner core=自分がなにものであるかを見出しながら、己の幸せの定義を今一度強固にし、目標に向かって突き進む事にしようと思います。


ちなみに人生いろいろありますが、

「結婚して良かったか」「子供を産んで良かったか」の回答はYESです。