コレを読みました。


いっそ悪女/大和書房
¥1,260
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セシルのもくろみ があまりにも面白かったので唯川恵さんのエッセイを借りてみたのですが、これもとっても面白い。前述の小説の主人公はVERYモデル「タキマキ」さんが主人公かと思っていましたが、違うみたい。唯川さんの友人で、このエッセイに登場するK子さんという方だそう。混ぜてるのかも。


主婦雑誌の読モになるのも、編集さんと恋をしてしまうのも、彼女がモデル。主人公はもっと控えめだったけど、モデルの彼女はTHE悪女で、自分が一番好きで、輝いてないとイヤ!なタイプだったらしい。


K子さんも、結婚・出産により下女へと降格した自分が嫌だったのかな?


でも、エステにもファッションにもお金かけて幸せだったみたいだけど、近所でチヤホヤされるだけじゃ物足りなくなっちゃったから読モに応募したんだって。色々な形があるなぁ。それで年下のライバルが出てきて居場所が危うくなったら、こんどは男の力を借りてショップをオープンするんだとか。面白い。


この本は、いわゆる「悪女」に憧れても「悪女になりきれないタイプ」の唯川さんが、悪女だけでなく小悪女、小悪魔、魔性の女について書いているエッセイ。


唯川さんいわく、「悪女」は人の価値観に全然迎合せず、人の彼氏も平気でとっちゃう神経の持ち主・・・とも書いてあって、


ルックスとかも関係ないんだって。


そういえば、昔、美人でスタイル抜群ハーフの女の子と、外人モデルの女の子とあるパーティに行って、


その外人の女の子が気になる男の子がいるって話になって、その男の子と少し話していたらそのハーフの女の子が、


「ちょっと!アシュリー(仮名)のお気に入りと話し込んでちゃダメじゃない!彼女のの好きな人なんだから」


と言われてビックリした覚えがあります。


外人モデルの彼女と比べたらモモスムなんて凡人で、別に女として見られてると思ってなかったというか、


自分なんて別に圏外だという感覚があったので、ただ何か落としたとかそういう話をしてただけでもそのハーフの女の子は神経尖らしていて、「人のものは人のもの」という事に非常にデリケートなタイプだったんです。


もちろん、彼女自身も人の彼氏を取るなんてことはしない。キッチリしている。


その時に、いくらダイナマイト美人でも、「悪女タイプ」じゃない人もいるよなぁと思った事を思い出したりもしました。


その子なんて、モテモテで男にも困らず本当に「悪女」と言われてもいいようなゴージャス系のルックスだったから、逆にびっくりというか、モテモテだしお金持ちだし幸せだから逆に純粋に育ってる・・・っていう事なのかなぁ。


エッセイの中では、人の彼氏を取ることに生きがいを感じてしまっている女の子相手に、「自分が不幸だから幸せそうな友人の彼氏を奪うことでまるでブランド品をコレクションするように自分の心の隙を埋めているだけ」とかズバリ言い放ったり、鋭いです。


不倫にハマる女の子に送るアドバイスも、10年経っても結婚できずにくすぶっている状態をどうすれば良いかという対策も、読み応え抜群。


普通に結婚して、子供がいて、平凡な家庭が欲しい女は悪女には向いていないそう。


全くその通りモモスムなので、悪女に出会うのは小説の中だけ充分です。