もどかしいですよね・・・
アメリカでは大ヒットしてシーズン8の制作まで決定しているというから、その後の展開もググれば分かってしまうんだろうけど、敢えてじっくりストーリーを追ってみたいなぁと思わせられる作品でした。
10代の、セックスしか頭にない男の子。
10代で、思いがけず妊娠してしまう女の子。
一方、
円満に恋愛結婚していても、セックスレスに悩む夫婦、不妊に悩む夫婦もいる。
若い頃のリビドーっていうのは強烈で、危うい。
望まない妊娠などの失敗を避けてきて完璧に生きていても、思わぬ段階で人生で躓くことはある。
今後主人公がどうなっていくかは分からないけど、まさか真面目で素朴な娘が妊娠してるなんて思いもしていない、妹がヘソ出しファッションしているだけで怒り気味の両親には何も切り出せない主人公。
結局最初に打ち明けるのは友達で、同じ年代の女の子達は15年分の知識で親身になって主人公にアドバイスするんだけど、これがまたもどかしく、
その幼さの描写が、あぁ、本当にこんな幼い女の子が妊娠と言う現実に直面しているんだなぁと再認識させられて少し胸が痛くなります。
物語には「結婚するまで絶対バージンを貫く」という宣言をする可愛いキリスト教の女の子が出てきて、耐え切れない彼氏は浮気しちゃうんだけど、
日本ではそこまではいかなくても、
学生期間中または社会人時代にパートナーと自然に出会い、恋愛関係に発展し、結婚。その後赤ちゃんを授かる。
的なコースが王道で親も喜ぶ幸せコースみたいな認識が強いですよね。
でも授かり婚という言葉がどんどん当たり前になっている事もあり、結婚前に妊娠するのはもう皆「アリ」みたいな雰囲気になっている。
ネットの普及によって以前はマイノリティだった人たちの考え方や生き方もシェアされやすいし、誤解も解けやすくなってきてみんなが多様性を受け入れているって事ですよね。
「人生や家族とはこうあるべき」って思想って、育った環境に因る部分が大半を占めているとは思うんですが、
「それ」に縛られていると、本当の意味での幸せを逃してしまう事になるかもしれない。
子供を産んでから、「ゆるせない、逢いたい」(→感想ブログ★)など、女の子側が一方的に傷ついたり悩んだりする映像作品を見るたびに、
親として子供に教えてあげたいことリストが増えていきます。
とはいえこのドラマは全体的にそんなに暗いトーンでもなく、心温まる描写も多いので、そこまで悲劇的な気持ちにならずに楽しめます。
今後主人公がどんな決断を下してくのか・・・目が離せません!!