おはようございます!
現在、第3話まで放送されている金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」。
初回放送は、同時間帯の他局の番組と比べ堂々トップの8.2パーセントだったそうです。
長い間ファンである林真理子先生の作品ということで、いつもは動画配信サイトで海外ドラマしか見ていないのですが、今回はテレ朝動画のコインまで購入し視聴しているところ。昨日第1話を視聴しました。
20年前にあの「週刊文春」上で連載され、発売された単行本の帯には「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。」と衝撃の帯まで。
まだ私が小学生だった時代には、不倫はおおらかに語られていたのでしょうか。確かにバブル期~林先生の作品を読むと、「もっと塩味を!」など不倫に走る妻が多い印象です。先生の作品はバブル時代だけでなく、歴史小説など多岐に渡るのでご紹介しきれませんが、
2016年、不倫が世間をここまで騒がせている風潮の中でのヒロイン・水越麻也子の暴走は一般主婦の感覚では受け止めきれないという…感想も多いようです。(※ママ友調べ)
あらすじ
安定した職業の夫と、何不自由ないDINKSライフを送るヒロイン、水越麻也子(栗山千明)、32歳。女盛りなのに、夫である航一は自分に無関心。主婦モデルをしながら若いスポーツジムのインストラクターとさらっと浮気をする玲子(橋本マナミ)や、不倫による離婚をし、慰謝料でワインバーを経営する久美と比べ、「なんだか、私だけ損をしているのではないか」と感じる日々。そんな中、玲子の勧めで昔付き合っていた広告代理店勤務の野村(成宮寛貴)に自分から連絡をして…
※ここからネタバレあり
思いきり私見な感想失礼します。
まず、1話通して1番印象に残っているのは成宮寛貴さん演じる広告代理店の野村健吾の良い意味でのバブルっぷりです。
レストランやホテルでワインをくるくる飲んだりコンサートのチケットをたやすく手に入れるまでは普通なのですが、いくら広告代理店勤務だからとは言え、一夜の情事の為にホテルの部屋をバラで埋め尽くすなんて…!
また、待ち合わせ場所に麻也子が現れた際の「ヨッ」みたいに手をかざすこなれた仕草も最高にバブルっぽいです。
その他、「綺麗になった」「今すぐ会いたい」など自分の女としての魅力に自信を失いかけている麻也子が渇望するセリフを連発。そして麻也子は1話目にして葛藤しながらも一線を超えてしまうわけなんですね。
麻也子が勤務する法律事務所でも、新人の若い女の子が入ったことで冷遇されてしまう様子の描写もあり…この辺りは、内館牧子先生の「エイジハラスメント」にも通じるところがあるな…と一人勝手に分析。
30代以降って、まだ容姿にそんなに過激な衰えがないにも関わらず、環境によっては(周囲が若い子だらけ、恋愛市場で現役など)容赦なく自分の老いを実感させられるシーンも多いんですよね。
いやはや…
友人であるお金持ちで主婦モデルでイケメンモデルと不倫している玲子や、離婚したものの自由にワインバーを経営する久美と自分を比べるから「私は損をしている」と感じてしまうのであり、
麻也子がふともう少し注意深く周囲やネットを見ていれば、自分がいかに恵まれた状況か気がつくのになぁ…とも感じました。
これは、「死ぬまでにしたい10のこと」を監督したサラ・ポーリーという女性の「テイク・ディス・ワルツ」を見たときも感じたことですが、
満たされない気持ちのまま行動すると、何も良いことはなく、
隣の芝生や新しい異性が魅力的に見えたところで、「どんなに新しいものでも、やがて古くなる」のです。
もちろん、小説の主人公が合理的で賢い判断をしてしまえば小説にはなりません。
ですが、麻也子のこれからのことを(小説にままの結末ならば)考えると、止めてあげたくてしょうがなくなってしまうのです。(目を覚まして私!これは小説だから。只今朝の4:30.)
以前林真理子先生と柴門ふみ先生の対談トークショーに仲良しのまなみんとお邪魔したことがあり、
お話の中でお二人は、「不倫をするのは経済力のある働いている方が多く、専業主婦の方などはしない」と仰っていました。リスクが高すぎますからね。お子様がいれば、尚更だと思います。
フランスの様にPACKSと呼ばれる事実婚が多く、新しい恋人と暮らすために子連れで離婚をするのに抵抗がない国民性かつ、子供の養育費や育児の分担についてもきちんと法整備がされている国とは違い、
ここは日本ですからね。DV他深刻な問題で離婚しても慰謝料をまともにもらえないシングルマザーの方も多い国です。(だから真面目に書かないで。これは小説だから。そして麻也子子供いないから。)
美輪明宏さんが著書で書かれていた、「あんな一時の○○の○○○○で一生を棒にふるなんて馬鹿らしい」という格言を思い出しながら、主婦・ママ目線での第1話の感想を締めくくりたいと思います。
金曜ナイトドラマ 不機嫌な果実
テレビ朝日 毎週金曜 夜11:15~
オフィシャルサイト
現在、第3話まで放送されている金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」。
初回放送は、同時間帯の他局の番組と比べ堂々トップの8.2パーセントだったそうです。
長い間ファンである林真理子先生の作品ということで、いつもは動画配信サイトで海外ドラマしか見ていないのですが、今回はテレ朝動画のコインまで購入し視聴しているところ。昨日第1話を視聴しました。
20年前にあの「週刊文春」上で連載され、発売された単行本の帯には「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。」と衝撃の帯まで。
まだ私が小学生だった時代には、不倫はおおらかに語られていたのでしょうか。確かにバブル期~林先生の作品を読むと、「もっと塩味を!」など不倫に走る妻が多い印象です。先生の作品はバブル時代だけでなく、歴史小説など多岐に渡るのでご紹介しきれませんが、
2016年、不倫が世間をここまで騒がせている風潮の中でのヒロイン・水越麻也子の暴走は一般主婦の感覚では受け止めきれないという…感想も多いようです。(※ママ友調べ)
あらすじ
安定した職業の夫と、何不自由ないDINKSライフを送るヒロイン、水越麻也子(栗山千明)、32歳。女盛りなのに、夫である航一は自分に無関心。主婦モデルをしながら若いスポーツジムのインストラクターとさらっと浮気をする玲子(橋本マナミ)や、不倫による離婚をし、慰謝料でワインバーを経営する久美と比べ、「なんだか、私だけ損をしているのではないか」と感じる日々。そんな中、玲子の勧めで昔付き合っていた広告代理店勤務の野村(成宮寛貴)に自分から連絡をして…
※ここからネタバレあり
思いきり私見な感想失礼します。
まず、1話通して1番印象に残っているのは成宮寛貴さん演じる広告代理店の野村健吾の良い意味でのバブルっぷりです。
レストランやホテルでワインをくるくる飲んだりコンサートのチケットをたやすく手に入れるまでは普通なのですが、いくら広告代理店勤務だからとは言え、一夜の情事の為にホテルの部屋をバラで埋め尽くすなんて…!
また、待ち合わせ場所に麻也子が現れた際の「ヨッ」みたいに手をかざすこなれた仕草も最高にバブルっぽいです。
その他、「綺麗になった」「今すぐ会いたい」など自分の女としての魅力に自信を失いかけている麻也子が渇望するセリフを連発。そして麻也子は1話目にして葛藤しながらも一線を超えてしまうわけなんですね。
麻也子が勤務する法律事務所でも、新人の若い女の子が入ったことで冷遇されてしまう様子の描写もあり…この辺りは、内館牧子先生の「エイジハラスメント」にも通じるところがあるな…と一人勝手に分析。
30代以降って、まだ容姿にそんなに過激な衰えがないにも関わらず、環境によっては(周囲が若い子だらけ、恋愛市場で現役など)容赦なく自分の老いを実感させられるシーンも多いんですよね。
いやはや…
友人であるお金持ちで主婦モデルでイケメンモデルと不倫している玲子や、離婚したものの自由にワインバーを経営する久美と自分を比べるから「私は損をしている」と感じてしまうのであり、
麻也子がふともう少し注意深く周囲やネットを見ていれば、自分がいかに恵まれた状況か気がつくのになぁ…とも感じました。
これは、「死ぬまでにしたい10のこと」を監督したサラ・ポーリーという女性の「テイク・ディス・ワルツ」を見たときも感じたことですが、
満たされない気持ちのまま行動すると、何も良いことはなく、
隣の芝生や新しい異性が魅力的に見えたところで、「どんなに新しいものでも、やがて古くなる」のです。
もちろん、小説の主人公が合理的で賢い判断をしてしまえば小説にはなりません。
ですが、麻也子のこれからのことを(小説にままの結末ならば)考えると、止めてあげたくてしょうがなくなってしまうのです。(目を覚まして私!これは小説だから。只今朝の4:30.)
以前林真理子先生と柴門ふみ先生の対談トークショーに仲良しのまなみんとお邪魔したことがあり、
お話の中でお二人は、「不倫をするのは経済力のある働いている方が多く、専業主婦の方などはしない」と仰っていました。リスクが高すぎますからね。お子様がいれば、尚更だと思います。
フランスの様にPACKSと呼ばれる事実婚が多く、新しい恋人と暮らすために子連れで離婚をするのに抵抗がない国民性かつ、子供の養育費や育児の分担についてもきちんと法整備がされている国とは違い、
ここは日本ですからね。DV他深刻な問題で離婚しても慰謝料をまともにもらえないシングルマザーの方も多い国です。(だから真面目に書かないで。これは小説だから。そして麻也子子供いないから。)
美輪明宏さんが著書で書かれていた、「あんな一時の○○の○○○○で一生を棒にふるなんて馬鹿らしい」という格言を思い出しながら、主婦・ママ目線での第1話の感想を締めくくりたいと思います。
金曜ナイトドラマ 不機嫌な果実
テレビ朝日 毎週金曜 夜11:15~
オフィシャルサイト